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カテゴリ:展覧会・映画・ドラマ・コンサート
映画「フラガール」。昭和40年、炭鉱が次々と廃鉱となっていく。一家で代々働いてきた人々の炭鉱への思いは深い。そのまちを救おうと北国に「楽園ハワイ」を作ろうというプロジェクトが開始され、炭鉱の娘だけでフラダンスショーをする為に、東京からダンサーが招かれる。
…現・ハワイアンズ(福島県)の実話を元にしたこの映画は、ダンサー育成のスポ根や炭鉱の厳しさを語る昭和賞賛ものでもない。李監督が「世代の違いによる考え方や生き方の違いを浮上させたかった」というように、視点の複合化が見事に心に迫る。 潔く省かれたストーリー展開と、全て名場面とすら思えるシーンの数々にあっという間の上映時間でした。 どれも印象的だったのですが、選炭婦として長く働いてきた母親が、勘当した娘が必死にダンス練習する美しい姿を見て「働くということはつらくて厳しくて大変なものだと思ってきたが、人々を喜ばせられる仕事があってもいいじゃないか」というようなことを言うシーンは、とても印象的でした。ひとつの価値観だけで生きてきた人が、そういうことに気付く…。永遠に続くように思えたことも終わりとなり、新しい道が開けることもある。あとはその為の第一歩を出すか出さないか。 全体的に、言葉だけではなく行動や表情で伝える・伝わることがあるんだというシーンもたくさんありました。ダンスの先生役の松雪さんのファッションや美しさ・男前っぷりも良かったです。 機会があればぜひ劇場で観る事をお勧めします(*^_^*) 「フラガール」オリジナル・サウンドトラック お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006.11.12 21:21:29
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