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カテゴリ:Career&Job
今話題になっている某都市銀行行員のボーナス8割カットというニュース。8割カットってことはほとんど無くなるということ。その銀行は今までも給与カットが行われていると聞く。その上ボーナスもそんな状態なんて可哀想だなあ。経営状態を考えれば当然なのだし、それが常識。
現在銀行員の給与は昔に比べてかなり減らされている。もちろん他の業種や組織に属していない人(私もそうだが)からすると、まだまだ恵まれているように見える。それに、「いつまでも組織に頼らざるを得ないような、自分作りをしていないその人が悪い」という見方もできる。 私はプライベートでも仕事でも銀行の人と頻繁に接する。銀行員には学生時代もきちんと勉強してきた真面目な人が多い。社会人になっても組織の命令には背かず与えられた職場で何とか成果をあげようと一生懸命やる。仕事の性格上、そういう人でなければ務まらない。ぶっ飛びタイプにはあまり居心地の良くない組織なので、まず入らないし、もし入ったとしても辞めていく。 そういう人達だ。一心不乱に仕事をする。たとえそれが嫌な仕事であっても大人しくちゃんとやる(何て偉いんだろう、と思うことも多い)。銀行の仕事はかなりハードな上、勉強しなければならないことも多い。キャリア作りのために何かをやる余裕のある人は少ない(物理的にはあっても、精神的余裕がないようだ)。 おまけに40歳以上の人は「ここに入れば一生安泰」と言われて入社しファイナンシャルプランもそれ(一般より高い給与をずっともらえること)を前提に立てている。それを信じて真面目にコツコツ働いてきた。そんな人達なのだ(元々は違ったのに組織にいるうちにそうなった、という人達もいる)。 それがここに来て給与やボーナスのカット。教育費や住宅ローンを抱え、頭を抱えている銀行員も多いことだろう。それなのに、いまだに副業禁止だったりする。どうやって生活するのだろうか。 今は、組織にいてもいなくてもリスクは同じ。組織にいない人には、能力さえあればいくらでも稼げるチャンスがある。でも組織にいる人にはそれもない(当然、組織による。少なくとも日本の銀行にはそのチャンスはない)。 未成年のお子さんがいて、住宅ローンを抱えて・・・・という人は組織を離れるという大きなリスクを取るわけにも行かない。 もちろん他の業種ではもっと大変な目に遭っている人も多い。それに比べればまだまだ甘いとも言える。それでも、やっぱり気の毒だなと思ってしまう。 目の前に何人もの銀行員のお知り合いの顔が浮かんでは消える。皆さんいい人なんだよね。何とか頑張って欲しい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2004/09/11 07:44:23 AM
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