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テーマ:×1、年上の彼女です(8)
カテゴリ:デート
私が買い物したいと言ったので
ショッピングに出かけることにした。 が、蛇男は仕事が忙しいので 午前中は自宅に戻って仕事をして 午後一緒に出かけた。 最寄り駅の近くで、歩道橋の階段を昇っているとき 蛇男が「あ、お兄ちゃんだ」と言った。 2人で腕を組んで歩いていたけれど そのお兄ちゃんらしき家族連れはかなり近くまで来ていた。 今から離れて隠れたらかなり不自然よね? でも一緒にいるとこがばれないほうが良いんだよね? でも挨拶したほうが常識的よね? でも顔がばれないほうが良いんだよね? ちょっと、どうしたらいいの!?どうしたらいいの!? たった数歩進む間、私の頭はパニックだった。 結局、蛇男はすれ違いざまに お兄ちゃんに「じゃーねー」と声をかけ 私のことにはふれず お兄ちゃんも私には気付かず 私は何故か必死にうつむいて ナニゴトも無かったように通り過ぎた。 駅に着くと、情けない気持ちと不安な気持ちが湧き上がってきた。 普通なら、 初めまして、こんにちは。 くらい言ったっておかしくないんだよね。 隠れなきゃならないなんて。。。。 しかもお兄ちゃんが私に気付いていたとしたら 弟と一緒にいたのは挨拶もしない非常識な女と 悪い印象を持つだろうな。 蛇男は「たぶん平気じゃん?」なんて暢気にしている。 それにも腹が立った。 同じ街に住んでいて 一緒にいるところを見つからなかった 今までのほうが不思議だったのかもしれない。 なんだか蛇男に対してとても頭にきたし 堂々と出ていけない私の立場も悲しくなってきちゃったし 「もう、この街では一緒に歩かない!」 と言ってしまった。 せっかく出かけたのだから とりあえずはスイーツを食べたり ウィンドウショッピングもしたけれど 出かけの事件のせいでテンションはいまひとつ。 夜、「情けないよ」と蛇男に訴えた。 付き合いを反対されてる私も、 いまだに認めさせられない蛇男も。 私が反対されてる割にあんまり深く落ち込まないでいられるのは 蛇男のママに直接会っていないというところが大きい。 条件だけ聞いたら、私は良い相手ではないというのは想像できるし。 でも対面して、私の思いや姿勢、考え、蛇男との間のことを知ったうえで 反対されるのだったら本気で落ち込む。 私という人間が否定されてるのじゃなくて条件が反対されてるだけ、 それが今の私の救いなのに。 今日みたいな状況で、私を見た蛇男の家族に 悪い印象を持たれては、 私の救いが無くなっちゃうのだ。 それを蛇男に強く言ったつもり。 私のことが大切なら、しっかりして。 隠れなきゃならないなんて、本当にみじめ。 恋人にこんな思いさせてること、解かってるの? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2005年03月15日 23時20分31秒
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