カテゴリ:小説
【第十話/裏切りから信用へ】
「…裏切り者が今更、僕に何の用ですか?」 中央のモニターに映し出されたのはキグナス・ウィング それは、もちろん 宇宙服を着ていない、天地に話しかけている 「宇田海…僕は…僕は君を裏切ったりしない…だから…」 「ふっ…はっはっはっはっは!」 その苦しむ天地を見て、嘲笑うキグナス・ウィング 「僕は…信用できないのか…」 「…!」 キグナス・ウィングの目が、やさしい目へと変わった… 宇田海の目だ… 僕は何をやっているんだ… 早く助けないと… キグナス・ウィングの中の宇田海が、そう思い始めた… しかし… 「僕にさからうことは許さないよ!」 中のキグナスは、それを許さなかった 「ううお…!」 「…!キグナスの野郎…こいつとあいつの絆に押されてやがる! チャンスだ!奴をやれるのは今だけだ!」 「う…うん…」 スバルの体には、無数の羽が刺さっている… しかし、立ち上がった 人を助けるために……… 「最大チャージ…!」 ウォーロックの口元の光は最大へ! 「何をする…!抵抗するな!おのれ人間め…!」 「ロックバスター!!」 「ぬ…おおお!!!」 その破壊力は、地面を削るほどだった… その煙が覚めた頃には、その場所に宇田海が眠っていた キグナスの姿は…見えなかった 「やべーな…こいつも…あの天地って野郎も…踊ってる奴らも、かなりやべーぞ」 「すぐに外へ!!」 スバルは外へ1人ずつ… 隠れた場所へと運び出したのだった… ちょうど変身を解こうかと、思い、空の彼方へと消えていったロックマン 「ん…ロックマン…様?…夢…か」 ルナが起きたが…それを夢にしてしまった… そして… 病院へとやってきた 天地さんは無事のようだ 「…ありがとうウォーロック…君と出会えて、少しは絆の大切さがわかったような気がする」 「俺は何もしてねーよ…お?」 そこに居たのは、宇田海と天地の2人だった… 宇田海が笑っている あの、初めて会った時の人とは、別人だ… 2人は改めて、ブラザーを結ぶことにした こうして、新たな絆を作っていくんだな…と 僕は思った お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.01.02 03:38:20
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