カテゴリ:川柳
<川柳画>という用語があります。
川柳に絵を添えて、その意味を、より分り易く、また面白くしたものです。 これは、川柳にはじまったことではなく、既に川柳画に先立って、句に絵を賛した作品は、狂歌や俳諧(または発句)への添え絵があります。 狂歌では、すでに明和7年(1770)の英一蝶による『一蝶画譜』の中にそれが見られます。 猿ひき われかれを廻すと嘘は思ふらめ まわされて世を渡たる猿曳 大川の遊山舟を相手にしての舟に乗った猿曳(猿廻し)の絵が右の狂歌に添えられています。 まだ、川柳画が生まれる65年も前のものですが、その後、〈川柳画〉としてイメージが形成されていく原形質が、柄井川柳在世中の『誹風柳多留』五篇と同じ年に、同じ短詩型の狂歌で見られることは、川柳と絵が出会ってゆく過程として、興味深いことですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年01月29日 01時01分23秒
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