メジロ
私が高校生ぐらいの頃から父が、鳥かごと釣り糸と釣り用リールを組み合わせプリティ罠のようなものを製作し実家の庭にどこからともなくやってくるメジロという野鳥を捕獲し始めた。マメ知識:メジロは緑色の体毛でスズメよりもちっこい野鳥。 見た目かわいいし綺麗な声で鳴きます。 黒い目の周りが白い毛で縁取られているからメジロ。 鳥獣保護法で保護されてる野鳥で 都道府県の許可がない者は捕獲・飼育できません 許可ナシで捕獲すると鳥獣保護法違反で捕まります (一年以内の懲役・もしくは罰金100万円以下) 許可ありでも飼育は一世帯で一羽のみ ちなみに父は許可取ったらしいです・・・が、父の目的もいまいちよくわからず「鳴かない奴はダメだ」とか言って捕まえては逃がし・・・を繰り返すだけ。なんか罠作って捕まえることが「へへへ♪」って感じで楽しいだけでまじめに?飼育しようという雰囲気がない気がした。自由な野鳥をカゴに捕らえるのもどうかと思うしカゴの中の奴は仲間が飛んでくると鳴くのだがそれが「助けて。。しくしく。。」と泣いているようでとても可哀想。たまによく鳴く奴を捕まえると小さな木の鳥かご(メジロ用??)で飼おうとするんだが残念ながら私がいた。父が捕らえたメジロをこっそりと逃がしてあげるのが私の役目である。さぁお行きなさいあまりにもよく逃げるメジロを不審に思った父に「野鳥だから頭いいんだよ。きっとクチバシ使って 自力でカゴ開けて逃げてんだよ」と誤魔化すと、小賢しくもシャッター状の鳥かご入り口上部に洗濯バサミを挟み、鳥の力では逃げ出せないようにする、という手法を考案。生意気だ。。それでもかまわず逃がしてあげていたらとうとう父に逃がすとこを目撃され「なんで逃がすんだぁぁぁぁぁぁっ!?」とご立腹の父。「可哀想だろうがぁぁぁぁっ!それに、 あんたには動物を飼う才能がないんだよぉぉぉっ!!」と正論を吐く私。俺 is ジャスティス。だいたい、父は私が飼っていたハムスターが冬眠しているのを見て死んでると思い込み、なぜか火葬しようとしたような男である。才能ないっ!その後はたまに捕獲しても鳴き声を楽しんだら2、3日で逃がしてあげることという条件を突き付けて、父もそれに従っていた今は私も実家にいないし、父がまだメジロ捕獲しているのかどうかは知らないが、この前帰った時、鳥かごと釣り用リールが庭先に転がってた。奴はまだ罠作ってるに違いないっあの人、そのうちなんかバチあたりそうで心配です