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カテゴリ:音楽
車の移動でラジオが耳に入った。 小林靖宏さんが新譜を出した。(最近は、COBAというらしい。) 小林さんが自分に課していた封印がある。伴奏はしない、カバーはやらない、ソロはやらない、というものだ。 2013年のアルバムでその封印を解いてしまったようだ。 今回さらに、その封印が解かれて加速するように「コバカバーダ」というアルバムを出された。
説明を聞いて知った。 アコーディオンの音色が声の出し方と同じであることだ。 ジャバラが肺で、鍵盤の先にはそれぞれリードがつけられ、送り込まれる空気にリードが振動して音が出る。 声帯が震えるのと同じ原理だ。 だから、アコーディオンの音はより声に近くなる。 より演奏者の息の出し方や声帯の震わせ方でサウンドが大きく変わる。 COBAさんは音を聞いて演奏者の能力がよくわかるそうだ。
アコーディオンの音色がより声に近い。 そう思って聴きなおすと新しいアコーディオンの楽しみ方が見えてくる。 どんな心の叫びを音に込めているかを聴きとりたい。 坂本美雨さんのインタービュ力も冴えてる。 「アーティストのアルバムというのは、その人の私小説を語るものだという風にいつも思ってるんですね。今回、実は36枚目にして初めてのカバーだから、これは自分の人生に少なからず影響を与えてくれた曲達を集めるのが筋だろうと思って。インストゥルメンタルって言われるのがちょっと屈辱的だった時代がありまして。インストじゃないんですよと。僕はアコーディオンで歌ってるんですよ、と。そういう時もあったくらい、8小節のメロディがあったら、誰にも負けたくないと思う訳ですね。1度聞いたら、どんな形でもいいからその8小節が人の心の中に入り込んでしまう程に表現し尽くしたいと思ってずっとアコーディオンを弾いてきたんでしょうね。」
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Last updated
2014.12.28 19:20:11
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