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カテゴリ:多文化共生
渋谷のセンター街に幟が立っていた。 餃子とある。 なんだか、餃子が食べたくなった。
むし焼包大餃子 http://gyoza-shibuya.com/
地下のスペースで、一度、蒸してから焼かれる餃子が出される。 丁寧な蒸しと焼きの作業を経て餃子が出される。 サイドオーダーの豆腐のサラダが出されて、しばらくたってから餃子が出てきた。 大ぶりである。 一口かじると、中の餡からスープがあふれる。 そして、素材の味をしっかり感じた。 肉餃子のほかに野菜餃子も食べる。 これもまた、野菜の味と刻まれた生姜の味を感じる。
こういう餃子を食べたい。 ひき肉の餡が入り、解凍ものの、皮のモチモチだの餡の肉のうまみだの、羽根付いている、いないだの言いながら、塊として食べる餃子よりもこういう餃子がいい。 季節で変化する具を皮というご飯と一緒に餡を味わう餃子にあこがれる。 これはそんな餃子である。
日本の餃子は、カレーと一緒で、独自の道を進み過ぎたのかもしれない。 焼き餃子という、にんにくとニラをいれたひき肉餡を食べる、それ自体が1つのおかずのような餃子だ。
餡を味わう餃子を探してみよう。 季節を感じる餃子を、春夏秋冬で食べ分けたい。 また、そんな餃子を作ってしまおう。
店で出された麺も白湯に自分で辛い薬味を入れる感じで、非常に味わいは繊細である。 手法は中国だが、表現を引き出す細やかさは日本である。 中国と日本が共生する方向でもあるかもしれない。
そして、この時、日曜の午後の店内は、半数は外国人(白人系)だった。 メニューや薬味にも英語表記がされている。 おそらく、英語でも広告宣伝がなされている。 日本が外国人を観光で呼ぶ戦略の先は、きっと渋谷や秋葉原でのようにメニューも外国語表記が当たり前で、さらに、外国人向けの広告が必須になっていく。 いつのまにか、店内のお客様も海外からの訪問客が、普通の不思議な空間になっていく。
福生駅のカレーチェーン店など、ドルが使えるし、店員は英語がすごく流暢だった。 そういう高校生や大学生がバイトをしていると思う。
21世紀の日本は、メニューも飛び交う言葉も、いろいろ変化していく。 そんなことを感じて渋谷のセンター街にある店を後にする。
5年後のオリンピックはそんな都市空間へと加速する。
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Last updated
2015.01.02 01:36:20
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