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カテゴリ:千葉
東日本大震災からの復旧も経て、香取市佐原は再生しようとしている。 関東灘といわれ、文化、情報が集約したあの頃(江戸から明治)の勢いを取り戻せると面白い。 大きな地震の関東大震災があったのは、1923年になる。 現在の佐原の町並みは1930年頃を想定して整備されている。 地震後の時代想定としては、まさにぴったりだ。 関東大震災の影響が佐原にどれくらいあったかは知らないけど、どうせなら、1930年頃の食堂や、居酒屋などが再現できないだろうか。 佐原には昔ながらの蔵元や、油やみりん製造にこだわる老舗が多い。 伝統のやり方が、製品という形で、今も現存している。 それらをうまく繋げて、未来に向けて良さを発信できる場が欲しい。 例えば、昭和のモダンカフェとか、もしくは時代は戻るが、江戸風情居酒屋のようなものだ。 そこで、1つ1つのこだわりがわかるおいしいメニューを作りたい。 究極のせんべい屋とか、団子屋とか、本当の酒を出す居酒屋とか、すずめ焼きのような佃煮を使ったおつまみとか、昆布を使った黒いそばなど、佐原の伝統を結集したようなイートインの販売店をどこかの土蔵で展開したくなる。 そこで、過去の先人が育んだ大いなる食の遺産に触れて、佐原の良さを体感できたら最高だ。
例えば、ベネッセの直島復興は、福武總一郎氏のぶっ飛んだ宇宙人的発想によるところが大きい。 福武氏は、直島復興に、食とアートの要素を盛り込んでいる。 稲作と、水と、行った本人が参加できるアートを盛り込む。 自然光を取り入れたり、地下に美術鑑賞室を作ることで、参加者が、アートを見ることで発生する個人的なアート体験の場を設定している。 そこで各個人の中で発生する日常と異なる視点は、自分が日ごろ暮らしている都会との差異の気がつきとなる。 それが、直島アートマジックである。 人がそこに行き、感じる仕掛けが直島には満載である。 佐原にアートのチカラで感じる仕組みを取り入れたい。 北川フラムさんなどが、佐原アート×リミックスなどを手がけないだろうか。
また、それらを運営するにあたって、『公益資本主義』というお金の流れも重要になる。 福武氏も企業が文化のためにお金を使う公益資本主義の仕組みを考察される。http://picc.or.jp/ 今の社会で、お金を稼ぐことができるのは企業活動だけである。 その使い道を文化に向ける道筋の必要性を福武氏は指摘する。 富は、税金になるだけでなく、コミュニティを作ることにも使われることが大切だと指摘する。
幸い佐原には、佐原の大祭を中心としたコミュニティが既にある。 それらと企業が連携して、公益資本主義の流れで、なにか始められないだろうか。 新しいお金の流れと活動の方向ができることで佐原の未来は大きく変わっていく。
祭りとワンピースをこよなく愛するお店というのもある。 我夜雅家 佐原駅前 セブンイレブン駐車場脇 もしかしたら未来を手にする冒険者たちに会えるかも。
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Last updated
2015.12.15 01:33:14
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