新高円寺駅を出て付近を散策した。
寺が多い。
看板を読むと大正元年のころ、浅草から移転したという記述が多い。
何があったのか気になってネットサーフィンを始めた。
『猫のあしあと』というサイトが寺の記述についてかなり詳しい。http://www.tesshow.jp/
大正期の移転理由はよくわからなかったけど杉並区のエリア特性があることに気がついた。
杉並区の地区ごとに寺が集中する場所と宗派のエリア特性がある。
永福とか高円寺とか寺院を中心に発展した場所もある。
また、荻窪が闇市だったり、文人が多く住んだエリアもある。
荻窪駅前北口 タウンセブンと闇市の香り
天沼弁天池公園 杉並区立郷土博物館分館 西の鎌倉、東の荻窪
杉並区は寺が多い。
いくつあるのだろうかと23区の寺院の数をまとめたサイトを探したがいいのがない。
セレモニーホールがまとめた23区別の一覧がある。
http://www.e-sougi.jp/tera/tera-ichiran.html
それらの各区のページを見ると、一番多いのは港区である。
その次は、新宿区、台東区となる。
Google mapで、寺と打ち込むと地図上に赤いスポットが浮き上がる。
それを見ても港区と新宿区、台東区が真っ赤になっている。
こうして見ると東京にはかなりの数の寺がある。
しかも流派ごとに仏像や寺のスタイルが異なる。
ある意味、外国人になったつもりで、それらの寺を比較して、観光として楽しむ視点もアリだと思う。
また、寺は、緑が保存され独特の空気がある。
都市の喧噪が、門をくぐるとすっと消える場所がある。
なにかの磁場が働くいわゆるパワースポットのような由緒ある寺もある。
クリスチャンなので、寺とか神社とかあまり気にしていなかった。
あえて、そこをリセットして、外国人気分で東京を見直すと寺の持つスタイルと土地のまとうなにかエネルギーの集中する、もしくは、都会の静謐のような違う空気を楽しめる視点が持てる。
『猫のあしあと』を改めて見直すと、時代ごとの分類もある。
江戸期に建てられた寺が集まる場所もあれば、もっと古い奈良期や平安期に建てられた寺があることも分かる。
また、寺社仏閣の空気がいいのは、都市の中でそこが森とか林とか、樹木として守られている。
中沢新一さんによれば、縄文時代の岬の先端だった場所もある。
新宿 戸山公園 縄文の匂い
六本木で段差ー(ダンサー)やダイバーになって東京を楽しむ。
時代とか、エリア特性とか、宗派ごとのまとまりとか様々な側面から東京の寺院を楽しめる視点が開けた。
宗派ごとに見ていくと、寺のフランチャイズ化に歴史や特性がありそうだ。
その場所を訪れた○○さんが寺を建てた、といった歴史もある。
組織を大きくするノウハウがありそうだ。
なんだか、江戸期とか明治期の寺院増殖はフランチャイズ化のお手本になるのかもしれない。
コンビニやフランチャイズの設立と現地での繋がり、集客力の関係が頭をよぎる。
新高円寺のPIZZA NAPOLETANO CAFEは吉野家ホールディングス傘下のピザ屋になる。