アウト・ドアめし
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高橋銀針
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オー・シャンゼリゼ/ジョー・ダッサン song to soul BS-TBS BS-TBSで、水曜日23時からSong to soulという番組が放送されている。 録画しているがなかなか見れていない。休日にまとめて視聴する。 内容は、極上の調査レポートもしくは、人の営みをなぞるミステリー仕立てになっている。 誰もが知っているあの曲の生まれた経緯を探る番組だ。 この番組で、オー・シャンゼリゼが取り上げられていた。 見て衝撃だったのが、この曲が、イギリス生まれだったことだ。 しかも、イギリスのサイケデリックバンド、Jason Crestジェイソン・クレストの気分転換のようなリリース曲であり、プロデューサーのフリッツ・フライヤが、彼らのために用意した曲となる。 その原曲は、フリッツ・フライヤのいたバンドTHE FOUR PENNIES のマイク・ウィルシュ(Mike Wilsh)とThe Jugular Vein のマイク・ディーガン(Mike Deighan)による。 ややっこしい話だが、ジェイソン・クレストが嫌々ながら歌った歌が、ジョー・ダッサン(当時仏在住アメリカ人)の耳に届き、それをギターで、ジャン・ムージの前で弾き、ジャン・ムージがアメリカのカントリーだと思ったものを、あえて、シャンソン風にアレンジしてフランスで大ヒットとなる。 それらが、日本(越路吹雪さん、南沙織さん、ザ・ピーナッツ、ダニエル・ビダルさん等多数)をはじめ世界中で歌われることで、シャンゼリゼ、ひいては、パリ、フランスの定番ソングになってしまう。 番組の中では、路上アーティスト出身のザージが、ロシア極東へ招かれた時にもリクエストされた経緯から生まれたザージ版現代オー・シャンゼリゼも披露される。(アレンジは、クインシー・ジョーンズ) パリのシャンゼリゼ町内会会長さんのような方が登場し、記者からこの曲がイギリス生まれと聞かされ驚いていた。 曲の持つ数奇な運命をなぞりながら、この曲の誕生と歌った歌手のその後の人生、インタビューを追いながら番組は進められる。 上質なミステリー番組を見ているかのようだった。 そして、南仏ドラギャニャンでパートナーとレストランを切り盛りする現在のダニエル・ビダルさんも登場する。 人の数奇な人生が顔をのぞかせる。 日本でフランス人形ともてはやされたダニエル・ビダルさんは、忘れられないあのお姫様感覚体験をインタビューの中で繰り返す。 日本では誰もがやさしかった、と。 オー・シャンゼリゼの歌詞は、ピエール・ドラノエがフランス語に変えている。 原曲は『ウォーター・ルー・ロード』で、これが、英語表記だと、Waterlooで、仏発音は、ワーテルローとなる。 これは、フランス人には、ナポレオン帝政衰退のきっかけとなった、ワーテルローの戦いを連想させるため、仏版では、シャンゼリゼ通りに言い換えられた。 そんなひねりも利かせられている。 アレンジ面では、ジャン・ムージを訪ねそのアレンジのポイントについての話を伺う。 原曲の「オー・シャンゼリゼー」の部分が、曲として不完全で、なにかが足りないと感じさせるため、「オーシャンゼリゼー、タリラ、リタ~」といったサックスのフレーズを加えて不足を補うアレンジをしたそうだ。 誰もが知っている「オー・シャンゼリゼ」に潜む謎解きである。 ハーメルンの笛吹男みたいな話でもある。(聞き慣れた童話の奥に真実が隠されたのが顕になるかのようだ。) ワーテルローが気になってググると、世界史用語集のようなページが出てきた。 http://www.y-history.net/appendix/wh1103_2-058.html
その中を読むと、ビクトルユーゴのレ・ミゼラブルとスタンダールのパルムの僧院にワーテルローの戦いの一端をうかがわせる記述があることがわかる。一人の農民の間違った情報が戦いを負けに導いている。 録画番組を見ながら、人の人生や、ポップスという曲の成り立ちや、世界史の出来事まで、いろいろ思いが広がった。
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