新幹線に乗ると、社内の座席シートで、トランベールという雑誌が置いてある。
ご自由にお持ち帰りくださいとあり、過去、何度も持ち帰ったことがある。
今回は、「江戸の粋は利根の流れに乗せて」として銚子、佐原が特集だった。
読んで気がついた点をまとめておく。
1.「下りしょうゆ」(関西)から「関東地回りしょうゆ」(銚子や野田で造られたしょうゆ 文化文政時代1804~1830 品質の向上)へ これが、江戸好みの味を創り出した。日本料理の爛熟期へとつながる。
2.白みりんの誕生 → かば焼き、天ぷらのつゆ、そばつゆ
3.濱口梧陵(ヤマサ醤油 7代目当主)の政治、医療、社会に貢献度(地震、津波、天然痘などの災害に寄与。実業家の枠を超えて人のために働く志あり。)
4.関宿から江戸へ 利根川から江戸川へ入る。東北と上信越、銚子、野田の文物が、利根川で江戸へ流れる。
5.正文堂書店 江戸でも手に入らない蘭学書あり 佐原商人の実力 忠敬も暦学、天体観測の基礎知識はこの書店で購入。
6.香取神宮は大神宮。大神宮は3つだけ。(伊勢神宮、鹿島神宮)樹齢が長い。別格の神社。
http://www.jreast.co.jp/railway/trainvert/
バックナンバーはネットでも確認できる。
新しい旅のきっかけにどうぞ。
橋本京子 ドールハウス 香取市在住 江戸まさり佐原めぐり
橋本京子さんに、昭和の正文堂書店ではなく、忠敬が通ったころの1800年あたりの、江戸まさり正文堂書店の様子を再現して頂ければ、もっと、佐原のスゴさが分かる気がする。
蘭学書も揃っていた、という正文堂書店の情報収集力が気になる。
多分、だれか、当時の本などに詳しい人がいるので、ドールハウスで再現しつつ、現物展示を伊能忠敬館で行い、佐原の江戸爛熟最新モードを体感するような企画をしたくなる。
江戸まさり 佐原めぐり