エイプリールフールというバンドが結成された。
1969年のことである。
メンバーは、小坂忠、細野晴臣、菊池英二、柳田博義、松本隆。 (すごい人たちだ。)
YouTubeで、検索するとその曲が聴ける。
1969年は、音楽にとって衝撃が起きた年である。
ウッドストック・フェスティバル(Woodstock Music and Art Festival)が開かれた。
ジミヘンがギターで、ベトナム戦争の悲惨さを歌い上げた。The Star Spangled Banner American Anthem
また、その年の12月6日には、オルタモントの悲劇が起きている。オルタモント・フリーコンサート(Altamont Free Concert)でのコンサート中の殺人事件。
The Lost Mother Land(part1) などジミヘンぽい。
ベースもどこかしら、エクスペリエンス風である。
Pledging My Time は、歌い方がある時期のボブ・ディランかのようだ。
彼らの曲を聴くことは、日本が辿ってきた音楽の源流をさかのぼる。
The Lost Mother Land(Part2) など、サージェントペパーのようなサウンドエフェクト満載で、核の恐怖を歌う。
安保が改正され、別の意味で、時代が別の世界にシフトした。
世界の軍備パワーバランスを別の形で取り始めた。
すぐ、戦争ということではないが、天秤の中心位置をずらして、日本の役割を変更した。
どちらにせよ、1969年に、Apryl Foolは、世界で起きている戦争についての不安を音楽で表現していた。
これがポップス録音史だ。
70年代のソロデヴューから最新作まで。
40年におよぶ細野晴臣の全キャリアを、その音楽活動を長きにわたり見つめてきた
鈴木惣一朗が歴代のエンジニアと細野晴臣本人とともに辿る。
制作に寄り添ってきたエンジニアだからこそ語れる、
細野晴臣の「音づくり」とは?
歌謡曲からフォーク、ロック創世記の音づくり、
コンソールの変遷、アナログからデジタルへ。
テクノ、ニューウェイヴ、アンビエント、トランス…。
激動のレコーデング発展史と、あらゆるジャンルの音楽を咀嚼してきた細野晴臣。
「自分と同業者のために音楽をつくっている」と公言してきた、その録音作品の歩みを、
「未来の音楽」のために、エンジニアと細野晴臣本人にインタヴュー。
小坂忠 ほうろう 小岩栄光キリスト教会でクリスマスコンサート開催