用賀の地名は、用賀村を開拓した飯田図書(花巌院法誉善慶居士・天正6年1578年没)の開基した真福寺による。
真福寺
山号 瑜伽山
院号 真如院
寺号 真福寺
住所 世田谷区用賀4-14-4
そこには、密教の修行の喩伽(ゆが、よが)道場があった。
その瑜伽道場が地名として定着した。
かつて、実相山真如院と呼ばれていたのが、現在は瑜伽山真福寺と改められている。
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ゆが【瑜伽】
《(梵)yogaの音写。相応と訳す》心の制御・統一をはかる修行法。冥想による寂静の境に入って、絶対者との合一を目的とする。ヨーガ。
世田谷区民が農業産物にこだわり、体を整えるヨガに興味を示してしまうのは土地に刻まれたヨガ指向による。
真福寺は、かつてのヨガ道場であり、瑜伽山であり、そこで行われていた行為の磁場はいまでも色濃く残る、といったところだろうか。
用賀の人々は、体が欲しがるものを取り込もうとしている。
用賀もしくは、世田谷スタイルの、元になる総本山を訪れた気分である。
参考
三道楽ノート 「用賀」 の地名を考える
http://blog.livedoor.jp/beckykusamakura/archives/47597822.html
鈴木堅次郎著『世田谷城名残常盤記』「用賀は同じ頃(平安末期から鎌倉初期)勢田郷の原野に真言秘密の瑜伽(梵語)の道場が開設された。 それは三宝流であろうが、そこを目標として地名が起こり、後に真福寺の地となった。(中略)爾来、私は、この説を強調していたが、最近知る所によれば、真福寺は、実相山と号していた所、内藤現住は、瑜伽山と改称したという。誠に適当な処置であると思う。」
中島利一郎著『日本地名学研究』「梵語Yoga(瑜伽)相応(中略)三密の瑜伽を宗とする密教即ち真言宗を一に瑜伽宗ともいふのである。(中略)真言宗が『大日経』を根本経とするからである。こうした観点からして、この用賀に新義真言宗の実相山真如院と号する真福寺があることに想到すれば、用賀は、梵語 Yoga即ち瑜伽の假借による命名であることが首肯されると思ふ。」
よーがや 日本全国の美味しいものが食べられそうである。http://www.yogas.jp/02/02_02/01.html
PELTAのパン。東京都世田谷区用賀3-15-6
群馬県の麦里ファームの小麦を使用。完全無農薬自然栽培の小麦をフランス製石臼で挽く。熱が持ちにくく小麦のもつ酵素にダメージが起きない工夫らしい。
店内のパンはフランス系である。
だが、使用する麦と酵母は国産である。
日本の食材を使うとパンがどうなるかを示す実験場でもある。
食べて思ったのが、香ばしさ不足である。
日本の気候風土ゆえなのか、なぜかモチモチとした重たい食感になる。
現状で美味しいパンだが、より個性をあえて狙うなら、噛めば噛むほど味がでる路線か?
世田谷ライフmagazine(no.38) 駒沢・桜新町・用賀の旬をキャッチ!ママが喜ぶ絶品ランチ
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下山照夫(シモヤマテルオ)
昭和2年、世田谷区生まれ。26年、日本大学法学部(旧制)卒業。31年から54年まで世田谷区文化財調査員、平成元年まで文化財保護指導員。59年から現在まで区立郷土資料館運営委員、61年から平成4年まで区社会教育委員。平成元年から15年まで区文化財保護審議会委員。平成元年から現在まで区生涯大学専任講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)