現美新幹線14号車 石川直樹 潟と里山について
七大陸の最高峰を登頂し肉体も強靭な石川さんの思想は深く、本質を引きずり出そうとしている。
新潟について、写真集『潟と里山』を出されている。
それを読んで、新潟が、新しい潟であることを改めて知った。
潟は、海と陸、自然と人工、野性と技術の境界領域であり、そこに天然と人間の交渉の過程を見ていく。
そんな視座をもらい改めて新潟を移動すると、新発田の『市島邸』などが気になる。
潟を開発した自然と人との戦いの歴史と栄華を感じる。
庭園内は定休日で入っていないが、案内図を見ると「説教所」という建物がある。
どんな説教がされていたんだろうか。
せっかくだから市島の酒を飲む。
本醸造市島と王紋本醸造生貯蔵主と純米吟醸夢である。
日本酒を飲みなれないのでおいしい日本酒としか表現できないが、あえて言うなら、魚料理にも合う。
石川さん、ひいては、柳田國男氏の天然と人間の交渉がどのように行われていたのかを探るアンテナが立ったのを感じた。
現美新幹線 13号車 古武家賢太郎×ツバメコーヒー
著者は23歳で北極点から南極点までを人力で踏破、24歳で七大陸の最高峰の登頂に成功した。探険家で写真家の彼は、その後も世界各地を旅し続ける。極地で飲んだ安ワインやビール。山形でトマトと牛乳をくれた農家のおばあちゃん。チョモランマの僧の祈り声を運ぶ風。沖縄の合宿で食べた中味汁。アフガニスタンで見た天の川。それぞれの土地で出会い感じたことを清冽な文章と写真で語ったエッセイ集。
1 海/2 山/3 極地/4 都市/5 大地/6 空
石川直樹(イシカワナオキ)
1977年東京都生まれ。高校時代にインド・ネパールを一人旅して以来、世界中を旅するようになる。2000年、地球縦断プロジェクト「Pole to Pole」に参加して北極点から南極点を人力踏破。2001年にはチョモランマに登頂し、当時の世界七大陸最高峰登頂の最年少記録を塗り替えた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
地球温暖化により溶けだした氷と、神話の時代からそこに暮らす人々。まだ見ぬ土地への憧れとカメラを携え、世界中を彼独自の方法で切り取ってきた写真家・石川直樹。世界地図を眺めただけでは見えてこない北極圏、10年間の旅の軌跡。
酒を醸して220余年
市島酒造は初代、市島秀松が寛政年間(1790年代)に宗家より分家し現在の地に創業しました。飯豊山系から流れでる軟水の加治川水系を源泉に酒を仕込み、酒米は地元、新発田をはじめとする新潟県産五百万石を使用。近年では新潟生まれの酒造好適米、越淡麗も用いてます。また、酒造りが行われる冬季は、適度な降雪地帯として綺麗な空気や醸造に適した寒冷な温度が、低温長期発酵の酒造りに最適な環境です。