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カテゴリ:千葉
初夏の九十九里白里海岸で、数人のサーファーを見た。
浜辺を歩くと、地元の方が網を手に何かを採っていた。 伺うと、はまぐりの子供のぜんなを採っているとのこと。 潮目は、ちょうど13時に向けて潮が引く時間になる今が収穫のチャンスだそうだ。 上弦の月になろうとする今は、大潮の次に潮が引く。 満月と新月の時が一番大潮になるそうだ。 その歳を重ねたお姉さんは、そう父に教え込まれたという。 海の満ち引きが月に関係している。それが、生活に直結しているのをリアルに感じた。 ぜんなが採れるのは、砂浜に波が造る窪みの先の沖に向かって平らな部分になる。 岸に近い小さな窪みの奥の浅瀬には、ぜんなが多くの生息し、沖のサーファーが浮かぶブレイクポイントの先の沖の浅瀬には、はまぐりが多く生息する。 また、浜には、地引き網の船の通り道があり、そこは、沖へ流れる海流が発生しているので、あまり近づかない方がいいともアドバイスを受けた。 別の場所では、男性が器具を使って貝を採っていた。 網の目を荒くすることで、一定の大きさの貝だけ採れるようにしている。 器具の名前を言われたが記憶ができていない。 今度から録音しようと思う。 毎回、貴重なお話をすれ違う人から頂いている。 お姉さんにとって、ぜんなで、白濁色の出汁を採って作るカレーが最高に旨いとのこと。 最初、ぜんなで出汁を採り、具は、カレーを煮込んだ最後に入れ直すそうだ。 そんな漁師めしがある。 足元にはまぐりを見つけた。 お姉さんに、凄いじゃないと、驚かれた。 天然のはまぐりを見つける。 自然の中で、意識を解放して出会うはまぐりにはどんな意味があるのだろうか。 この辺りの砂浜も昔は、砂の築山が沢山あった。 それらをダンプが運び出してしまったとのこと。 九十九里の景色も昔とは違う。 ぜんなとは、沢山採れ過ぎて、銭にならないが転用して、ぜんなと呼んだ。 今日の地元のスーパーのチラシによると、100グラム150円で販売されるそうだ。 充分、銭になる値段だ。 千葉のはまぐりが絶滅危惧種指定なので、あまり採らないようにしていきたい。 翌朝、ぜんなのスープを作る。そして、天然のはまぐりを焼く。ぜんなは、春の霞のような淡い出汁が出た。濃厚なやさしい味わいのスープとなる。確かに、これで作るカレーは絶品になると思う。 ハマグリは、貝が開いて、中のスープをレンジにこぼした。 それでも、残りのスープは目が覚めるうまさだ。 九十九里白里海岸の海の幸で一日がスタートする。 はまぐり 活き L 1個( お食い初め 酒蒸し、潮汁用 蛤 ハマグリ ) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.06.02 21:57:53
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