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カテゴリ:山梨
草津温泉
山梨県甲府市上石田1-10-12. 宿から一番近いのは、草津温泉だった。 源泉かけ流しの銭湯である。 高温浴槽は、44度以上あり、最初は熱くて入れなかった。 やけどするかと思った。 ただ、地元の常連達は、平気な顔で首まで浸かっている。 よく入れますね、と声をかけると、首まで浸からないと熱い、と甲州弁で返された。 最初、話された甲州弁の意味がわからなかったが、後で、反芻して、そう言っていたことに、府に落ちた。 公衆浴場での甲州弁である。 こういうところで、余計に山梨を感じてしまう。 温泉の質については、大月短大の田中収教授が、浴室内の説明パネルで、絶賛しておられる。 高温浴場と微温浴槽の間を行ったり来たりして、吹き出る汗が、日中の35度の焼けるような暑さから受けた、体にこもる熱を発散してくれている気がした。 甲府の草津温泉の泉質は、加水、加温もせず、47.7度の芒硝泉、完全かけ流し、極上である。町中の銭湯でこのクオリティを味わえるなんて最高である。 この草津温泉には、歴史がある。 群馬草津出身の先代が始めた銭湯が、オイルショックで燃料の値上がりで運営が厳しくなる。そこで、付近をボーリングして涌き出たのがこの草津温泉になる。 更に、平成19年に甲府市の道路拡張工事で、運営していた家屋が取り壊され、廃業の危機から現在の狭小敷地に再建されて、現在に至る。 甲府空襲から立ち直る甲府の町のように、数々のどん底から這い上がる甲府に住む人の心意気を感じさせるような銭湯である。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.07.22 10:16:18
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