数ヶ月前に高熱出してつるっと剥いた里芋のようになった私の、やたらめったら改行する文章、は脳内行間だらけだったあの時のピュアな状態の反映なのですが、あれからまた雪だるまのようにペタペタと毒を身にまとい続け、すっかりもりもり元の自分に戻ってきたというのに、文章だけは改行癖が抜けなくてなんか違和感を感じておりました。改行やめたと思ったら突然長いよ。文章が。
ピュアになっていくことはゴールじゃない。少なくとも今の私にとって、ああいう意味でのピュアは。毒気が抜ければ少し寂しくて薄ら寒い気持ち、そうそう野菜ばっかり食べてると体が肉を欲する感じに似ている。きっと人はそれぞれの何かに応じた一定量の毒を蓄えていないと落ち着かないものなのだろう。でも私の言う毒ってのは決して悪いものではなく。攻撃性とかそういうんじゃなくて、ただその人がその人であるところの、アクみたいなもの。いい匂いじゃないけど、なんか嗅いでると落ち着く体臭みたいな。
なんかなー、子供を産んでから、私の中の何かがものすごく抜け落ちている。すっかり弱っちゃってるなあ。昔の自分は、渦中のその時は自分のことを全然好きになれなかったけど、今思い返せば私は昔の自分が好きだ。ぜんぜん悪くないじゃん、と思う。自分を好きだとか嫌いだとか思う余裕すらない今の私は、寂しいなあ。これもこれで良い思い出になっていくんでしょうけどね。
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