|
カテゴリ:カテゴリ未分類
余剰エネルギー、という考え方に出会って数年。
そもそもはきらくかんの整体で 「エネルギー余ってるねー!」と言われたのが始まりだった。 普通の人が朝起きてのんびりコーヒーなんかすすってる間に 私は山に登って下りて帰ってこないと帳尻が合わないぐらい とにかくエネルギッシュな体なんだそうだ。 私に限らず、精神的に参りがちな人というのは 通常よりエネルギッシュな体の持ち主で、それを持て余しているだけらしい。 最初に聞いた時は「そんな馬鹿なー」と思った。 こんなに体中だるくて何もやる気が出なくて辛いのに 余ってる!?どう考えても足りないの間違いだろ、と。 だいたい私は、激しくオーバーワークだった時期があった。 朝から深夜まで厨房で肉体労働、さらに早朝から花屋でバイトまでしてたのに その頃は過食もピークで精神的にもドロドロ。 「体力使い果たしてたけど、全然調子よくなかったぞ?」と思った。 が、その後の色々な経験を通して 「どうやらこれは本当だぞ」と徐々に確信が強まっていった。 単純に体力を使いまくればいいわけじゃない、ということも分かってきた。 エネルギー=体力、とすると いわゆるカロリーを多く消耗するような、激しい運動をすれば それだけ使い切れるように思ってしまう。 私も「山に登って下りて帰ってくるぐらい」なんて言われたもんだから 「朝から登山なんてそんなアホな・・・とてもじゃないけどやりたくない」 と悲観的になるばかりだった。 嫌じゃん!毎日登山しないとまともに維持できない自分なんて! でも、そういうことじゃないのだ。どうやら。 「激しさ」は大した問題じゃない。 掃除でも、ウォーキングでもいい。ただ家事をするだけでもいい。 ただその行為を心から楽しんで「今」を味わって、気持ちよく呼吸する・・・ それだけでエネルギーはごんごん燃えて、体中を駆け巡る。 フルマラソンをしようと、トライアスロンだろうと それをどんなに激しくやりまくったとしても・・・ 本人が楽しんでなくて、ただ「こなしてたら」・・・ ましてや「つらいけど、痩せるために」とか「誰かにやらされてる」なんて状態だったら エネルギーは燃えない抜けない、ただ疲れるだけ。 これだったんだ、あの厨房で働いてた日々は。 重労働だったけど、私は全然楽しんでなかった。 ちっとも「今」にいなかった。 何度も時計を見て「まだ○分しか経ってない」と泣きそうになりながら 時には本当に死にそうなほどつらい気分になりながら、仕事していた。 ただただ「終わって帰れる時」を目指して。 私はずっと頭の中の未来に住んでいたのだ。 もし今、あの時言われた言葉通り 朝から死にそうな思いで山に登って下りて、をやったとしても 私は絶対元気にはならないだろう。 だって山なんか別に登りたくないもーん! まだうまいこと定義できないけど、 エネルギーを燃やすというのは「体を動かす」×「今を楽しむ」の ミックスなんだと思う。 生きてるっていうのは、動いてるってこと。 一見動かないように見える植物だって、動いている。 動きながら、今を呼吸する。 みんなそうやって生きてるんだ。 モモを産む前、沖縄料理屋でバイトしていた私は 過去に経験のないほど、自分でもびっくりするほど、 元気でイキイキしてアゲアゲ状態だった。 もはや別人というぐらい、性格も豹変していた。 ネガティブなことなんか考えられないぐらい、毎日楽しくて仕方なかった。 その当時の日記、一例→■ あの時は、とにかく楽しんでいたのだ。 何もかもが楽しいバイトだった。 そして体もいっぱい動かしていた。 その後また徐々に調子が悪くなっていった自分の、 その調子の悪さの理由が、当時はまだ把握できなかった。 ただ偶然に手に入れた快調が、またするするとどこかへ行ってしまった、と 悲しむことしかできなかった。 今思えば、あれは多分「このままここで働いていても将来につながらない」 と未来のことを考え始めてからだった。 今が楽しい、それだけじゃダメだ、と思ってしまったのだ。 なんて贅沢な~! そしてまた、数ヶ月前。 ウォーキングを始めて嘘のように調子が良くなった時、 「おお、これはやっぱり余剰エネルギーってやつが燃えて」と思い当たったが 「じゃあごんごん燃やしましょ」とひたすら激しく歩いていたら、 膝を傷めてしまった。(ブログには書かなかったですけどー) そしてどうやら「激しさは問題ではない」と気付く。 「気持ちいいかどうか」なんだ、と。 どれだけ今を楽しめるか、楽しんで体を動かせるか、そこがポイントなんだ。 ついでに言えばボイスヒーリングでの快調も同じこと。 あれはパッと見「体を動かしてる」ようには見えないけど、 実際は体内で大きなエネルギーが動いている、そしてすごく楽しい。 歌いながら未来や過去のことなんて、そうそう考えられないし。 体の痛いとこも、心のトラウマや囚われも、「穴」みたいなもの。 エネルギーが余ってごんごん渦巻いてると、そこから勢いよく噴出してくるからすごく痛い。 穴を必死でふさごうとしてもなかなか難しくて、まずはエネルギーを抜くのが先決。 その上で穴を補修してもいいし、 勝手にふさがっちゃって気にならなくなる穴の方が圧倒的に多かったりもする。 もちろん、気持ちよく体を動かしてれば人生全てバラ色、というわけじゃない。 やっぱり心の癖というものはあるし、体の癖だってあるだろうし、 それなりに補修はした方がいい。 でもそれは、エネルギー余りまくりで悶々としてた時に思うほど 数限りなくたくさんあるわけじゃないんだよなー。 過去に誰かに何かをされて辛かった。 それを思い出して、死ぬほど辛い気持ちになって涙している時。 今、誰かのちょっとした一言に過敏に反応して ものすごい勢いで反撃したくなった時。 未来の起きてもいないことが不安になって、 眠れないほどブルブルしてしまう時。 ひょっとしてそれ、余ったエネルギーが「穴から出てる」だけかもしれないですよー! いや、正直に言うと、99%そうです。ぼそっ。 どうやって穴をふさごうか考えなくてもいい。 いいから黙って動け!それだけなんだ・・・ 今を楽しみながらたくさん動く、 動いていのちを燃やす、 それをやってもまだ気になる「穴」だったら、それは後からふさげばいいことで。 動かないで「どうしよう・・・」なんて考えててもしょうがないのだ。 私はこれを何十年もやってたわけだけどね! 現代人の「ふつうの生活」は動かなくても色々と済んでしまうから どうしても皆、エネルギーが余りがちになって 心の病が多いのも、そりゃ当然だと思う。 もちろん持って生まれたエネルギー量には個人差があるので 「ふつうの生活」で大丈夫な人もたくさんいる。 でも大抵、もーれつにドロッドロに病んでしまう人というのは 恐らく私みたいに「エネルギッシュな人」。 それって見方を変えれば、 そのエネルギーを本当に楽しんで使えるようになった時、 人一倍クリエイティブに生きられるパワーを持ってるってことだよね! 逆に、この人生でやりたいことが「結構体力のいること」だからこそ エネルギッシュな体を選んで生まれてきたんだよ、きっと。 病んでしまうのは、それが生かせてないよーというサイン。 正直言って最近の私だって、前より随分調子がいいとは言え、 まだまだ「余ってる」なー。 カウンセリングのメールをごりごり書いている時はあっという間に時間が経って 「はー充実!」という気分ではあるのだけど これだけ、じゃ嫌だな、と思っている。 超楽しいけど、体は動いてないしね! もっと人と関わりたい。 直接、たくさんの人と顔を合わせて、喋ったり笑ったりしたい。 私にはもっと他にもやることがあるなー、と思う今日この頃なのでした。 あ・・・Eさんに教わった「ストローク」という考え方も、 実はこの「エネルギー」を別方向から言い表したものっぽいなー。 ただ「入る」と考えるか、「出る」と考えるか。 体感としては「出る」感じの方がぴったり来るんだけど。 だって悶々としてる時って、明らかに体内でドス黒いものが渦巻いてない!? そんで歩いたりすると、プシューって抜けて楽になるもの。 あ、でもね、要注意なのは、 エネルギー余りまくり状態が慢性化して、要するに鬱状態の時。 「じゃあエネルギーを燃やそう」と思って、色々と行動を起こし始めると、 最初ものすごーーーーーく辛いです。 鉛をしょって歩いてるぐらい、辛いです。 ギシギシ音がするぐらい、ほんと死にたいぐらい辛い。 体もあちこち痛くて、動くのなんて絶対無理、と思っちゃう。 あの沖縄料理屋のバイトを始めた時だってそうだったもん。 開始後数日目、布団から出られなくなって、何もかも灰色に見えて それでも重い体を引きずって出勤したら、衝動的に線路に飛び込みたくなったことがあった。 店に入って数時間も動いてたら、嘘みたいに気が晴れたけど。 なのでこれを読んで「よし、楽しんで動くのを試してみよう」と思った ちょっと鬱気味のアナタ(いるかどうか知らんが) 最初死ぬほど辛くなっても「やっぱりやーめた」と諦めたり ましてやほんとにうっかり死んじゃったり(!)しないでね! あまりに停滞してたものが動き出すまでの、一時的な痛みだから。 ほんとびっくりするほど辛いけど。 自分が動きたいように、楽しんで、気持ちよく動くのだけがポイントだけど 最初はどうしても「動きたい気持ち」が麻痺していて、 というかそもそも「楽しい」とか「嬉しい」も全部麻痺しちゃってて 無理やり自分を奮い立たせないと動けないんだよね。 無理やりなので、そこがつらい。 でもほんとにしばらくすると、嘘みたいに気持ちいいから。 「どう動いたら気持ちいいかな」って探り探りやるとうまくいく。 どうしたら深く呼吸ができて、体がゆったりするか。 そんな感じ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|