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4年前、まだモモも眞手もこの世に存在しなかった時に書いた、
このブログの記事を読み返した。 こんなの。 * * * 酔っ払っているときの方が正常だ。本当はいつだってみんなと抱き合いたいし、頭を撫でたり撫でてもらったり、床にごろごろ転がったり、理由もなく笑ったり、黙りたくなったら誰に断るでもなく突っ伏して好きなだけ黙りたいけれど、頭がおかしいと思われないために、ただそれだけのために我慢しているだけだ。酒さえ飲んでいれば酒のせいだと許してもらえる、だから私は美味くもない酒を、機会があれば飲みに行く。どさくさに紛れて「ありのまま」を楽しむために。本当は酒なんかいらない。あんなもの無くたって世界が「いっせーのせ」で「ありのままOK」になってさえくれれば、私はいつだって酔っ払いのようになれるよ。みんなだってそうだろう。みんな誰のために我慢しているんだろう。みんながみんなのために?みんなって誰?なんなら私が人類を代表して、世界のOKボタンをぽちっと押してやってもいいんだけど、あの、ボタンはどこにあるんですかね。 今ある約束を果たしたら、見える約束も見えない約束も全部果たしたら、それからはもう本当にしたいことだけをして生きよう。約束というのはつまり荷物で、抱えれば抱えるほど身動きが取れなくなるから、まずは捨てなきゃならない。全ての荷物をなるだけ美しい丁寧なやり方で捨てて、あとはしたいことだけをしよう。それでもまた少しずつ荷物は増えるだろう、だけどそれは今まで24年間溜め込んできた量にはとても及ばないから、すぐに捨てられるだろうよ。 そもそも荷物を作らない方法というのも分かってきた。本当に気持ちのいいものだけを選ぶことだ。一見おいしそうでも後から自分を苦しめるもの、誰かを傷付けないためだけに選ぶもの、そういうのは全部全部荷物になる。潰れる寸前まで荷物を抱え込んで、何が欲しいのか何が要らないのかさっぱり分からなくなるまで体を引きずり続けてようやく分かった。自分を愛していないから他人に愛してもらうために莫大な荷物を抱えてしまった。どんな犠牲を払っても他人はさっぱり他人のままで、求めていたような愛はけっきょく自分の中にしかなかった。 全ての病気の原因は荷物なのだと思う。誰にとっても。本当は望んでいないことを、薄々気付きながら、もしくは全く気付かないまま引き受けてしまうこと。荷物が増えれば増えるほど生命力は弱まって、体だって心だってどんどん蝕まれ、ますます要らないものばかり引き受けてしまうという悪循環。私の悪循環は何故だか運よく止まって、生まれて初めて欲しいものと欲しくないものが分かるようになったので、これからは捨てることと選ぶことに専念したい。 誰かにしてあげられることなんて一つもないし、誰かにしてもらえることだって一つもない。私は私が楽しくなることだけを、毎瞬できるだけの濃度で実行しよう。今はまだ慣れていないけど、徐々に上手になるだろう。そんで私が楽しくなることだけが、結局は私が世界にしてあげられることなのだ。 * * * 今わかっているようなことはほとんど全て この時既にわかっていたはずなのに、 私はあれから遠い遠い遠すぎる遠回りをして ぐるっと一周してまた戻ってきた感じ。 いや、同じところに、ではないな。 螺旋状に、動いてるんだろうか。 この時私が抱えていたらしい「荷物」が何だったのか 今の私にはさっぱり思い出せないけど 少なくとも子持ちの今よりはだいぶ身軽だったんじゃ・・・と思う。 しかしまだ、 荷物を捨てたら、っていうのが甘いよね。 荷物を抱えたままでも、やりたいことだけやっていいのに。 この時、たぶん生まれて初めて、生きてることが楽しいって思えた時期で うわーい!生きててよかった!うわーい!私はもう大丈夫だ! と浮かれてたけど、その後だいぶ大丈夫じゃないことになりましたね、俺よ・・・ 今になって、あの頃より少しわかったのは 「荷物」は毎日の一瞬一瞬の細かいところにまで入り込んでいて うっかり気付かずに抱えていることが本当に本当に多いということ。 自分だと思ってたものが、どれもこれもあれもそれも自分じゃなかったこと。 子供を産んで、 その子供が大好きで、 お願いだから子供には私みたいにめんどくさい遠回りをしないで欲しい、 最初から直球で幸せに生きて欲しい、と一生懸命になりすぎた その一生懸命すら「荷物」だということに気付くのに半年、 かかったりとか・・・ まあ色々ありましたが・・・ こうして周期的に大丈夫だったり大丈夫じゃなかったりしながら 少しずつ螺旋を、ぐるぐるやっていって そんでどんどん荷物が減って、時には増えて、 でもプラマイで言うとだんだんに減っていって、 じりじりと丸裸な俺になっていくんだろうなーと。 「ありのまま不可」をやってたのは、私だった。 自作自演ばんざい。 そしてOKボタンを押せるのも私だけ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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