|
カテゴリ:カテゴリ未分類
結局ムクドリの巣は、業者の人が撤去してくれることになった。
撤去って言ってもヒナはどうするんだろ?と思いつつ待っていると 「いやーヒナはどうしますかね」と言いながら業者の人到着(笑) ともかく進めよう、ということで壁紙を剥がし、壁に四角く穴を開ける。 するとそこから、キョトンとつぶらな瞳のムクさん(子)が登場! 思ったよりでかくて、一瞬「親?」と思ったぐらいだった。 体長20数センチってところ? ムクさん、しばらくはキョトンとしたまま私たちを見ていたが やがて窓枠に飛び乗ってピーピー大声でママを呼び始めた。 するとママも近くまで飛んできて、ぎゃーぎゃー大騒ぎ。 でもさーこんなに大きい子、ママだってくわえて飛ぶわけにもいかないし。 ほんとにどうするんだろう、と思いつつ、とりあえずムクさんは部屋に放置したまま 撤去作業の続きを。 それにしても、壁に穴を開けてから、ものすごーく臭い。 「鳥ってこんなに臭いんですね・・・」とか言葉少なになる私たち。 そしてしばらく作業していた業者の人、「うわ」とか小さく叫んだ。 「臭いわけですよ、奥さん」(奥さんて言うな!) なんとまー、ヒナが一羽死んでたのでした。 生きてる方より随分小さいやつ。 そりゃアナタ、臭いわけですよね・・・。 (ここから先、かなり食欲減退系の話なのでご注意) そう、何日か前から、寝室にいるとふとした瞬間、何かが臭っていた。 実家の天井裏でネズミが死んでた時の臭いに似てる気がしたので もしかしてヒナが死んでるっぽいな、とそういえば思ったのだった。 日中は寝室にほとんど入らないので忘れてた。 夫は慢性鼻炎なので匂いにはかなり鈍く、私だけ臭い臭い言っていた。 部屋の内側はパテで埋めてあるとは言え、ダニが入ってこれる程度の微妙な隙間はあるわけで そこから何となく風に乗って臭いが・・・うう・・・ 何と言っても枕元だしね! お亡くなりバードと干し草的な巣の素材、そしてでっかいムカデの死骸などを まとめてごっそりスーパーの袋に入れ、何重にもくるみ、廃棄。 作業は業者の人がやってるとは言え、近くで見てる私もだんだん吐き気がしてきた。 ものすごい異臭。 申し訳ないけど耐えられず、途中で部屋を退出。 ふと、田口ランディの話を思い出した。 お兄さんが自室で餓死してしまい、腐乱した死体のある部屋に足を踏み入れた時、 その凄まじい臭いを嗅いでから、何か人生観が変わってしまったとか、そんな話だったような・・・ ネズミも鳥も同じ臭い、きっと多分人間も・・・と思った。 人間なんてでっかいだけ更に強烈だろう。 鼻腔と脳にこびりついて忘れられないような、本能的に危険を感じる臭いだ。 ついでにニュースとかで聞く「遺体は死後○ヶ月を経過しており・・・」 などの話が急にリアリティを持って迫ってくる。 こりゃー現場の処理をする人の大変さは半端じゃないなーとか。 私もできれば孤独死は避けたい、とか。 遺体は新鮮なうちに処理、に限ります!マジで! そんなこんなで、諸々を撤去した後の壁の内部には大量の殺虫剤を噴射し (私が急遽コンビニに走って買ってきた) 業者の人がいったん穴をふさいでくれて、後は数日後にまた壁紙を貼りにきます、ということに。 残るは生きてるムクさん。 飛べそうで飛べない、という感じ。 必死でママを呼んでるが、ママもどうしたらいいのか困惑してるような。 一応同じ「母ちゃん」という種族なだけに、ママ鳥目線で胸が痛んでしまう。 業者の人と私で静かに話し合った結果 「ベランダに出してみる」ということで話がまとまり。 そっと出してみたら、相変わらずママを呼びながら、ベランダのふちから身を乗り出しておりました。 その後どうなったのかは知らない。 でもしばらく後に見たら、もういなくなっていた。 無事を祈るぜ! で、一夜明けた今日・・・やっぱりまだ体中ダニにやられ続けている夫。 発生源は断ったものの、今や部屋の中にいるダニの数は相当なはずで ダニ捕りシートだけで消滅を待つのはかなり辛いかも・・・ というわけで、バルサンすることを決意。 寝具という寝具を洗い、枕も布団もぬいぐるみもカーテンもとにかく洗って干し、 2つあるベランダは洗濯物でいっぱい。 さていよいよバルサンしますか、と寝室の窓をいったん閉め、 ちょっとしばらく別の作業をした後にバルサン持って寝室に入ると・・・ 臭い! ものすごい勢いで死骸臭い! 一晩中窓を開けて寝てたから大丈夫だったけど 窓を閉めると凄まじい異臭なのだった。 これはヤバイ。ちょっと耐えられない。アブラ汗が出てくる。 困り果てて業者の人の携帯にソッコー電話。 「そんなわけで異臭がすごくて・・・どうしたらいいですかねぇ。 もう一回穴のとこを開けて、んーとファブリーズとか?」 すると「分かりました、後で何か消臭できるものを買って伺います」と。 そのままバルサンし、そろそろ部屋を開けてもいい時間になった頃 業者の人が来た。目をキラキラさせながら巨大な「消臭力」を2つ持って。 消臭力かよ!もっとなんかプロっぽいものを持ってくるのかと思ったぜ!と思いつつ 「無香料よりいいかなーと思って、せっけんの香りにしました」と言う彼に きっとすごいいい人なんだろうな、と・・・。 で、彼は昨日ヒナを取り出した穴をまた開けて、消臭力を2個設置し もう一度穴をふさいで帰っていった。 ありがたやありがたや。 おかげさまで死骸の臭いは全然しなくなった。 消臭力おそるべし! だが別の問題が発生した。 消臭力の「せっけんの香り」が、むしろ死骸より強烈に壁から漂ってきて だんだん私の具合が悪くなってきたのだ。 これはヤバイ・・・とても枕元がこんな状態では眠れない・・・と思い 100均で白いビニールテープを購入。 エアコン穴の周囲、コンセントボックスの周囲、使っていないコンセント、 そしてヒナを出した穴の周囲、ととにかく隙間という隙間をテープで埋めた。 だいぶマシになった。 でも臭い!消臭力すげー臭い! もう頭ガンガンしてきちゃって、食欲は出ないしテンション下がるし 一体どうしたらいいんですかね・・・? 何か工具を駆使しないと、消臭力は取り出せないし・・・ 取り出したところでしばらく臭いは残りそうだし・・・ 寝室では今、夫と子供たちが寝ていて、さっき様子を見に行ったけど 窓が開いた状態でもかなり部屋は消臭力臭ぷんぷんで どうもあっちで寝る気になれない。 今夜はリビングのソファで就寝かしら。 今夜というか、次回業者の人が来てくれるまでずっと? 消臭力が撤去されても、残り香が落ち着くまでずっと? もーめんどくせーから引っ越したくなってきた~!!! 己がこんなにニオイに弱い人間だとは知らなかったぜ! 確かに昔から、強めの匂いを長時間嗅いでると具合悪くなるので 香水とか芳香剤の類は苦手だったけど。 もうなんか、脳の中がびっちり消臭力に浸かってるみたいな感覚・・・ と思った瞬間、ふと思い出した。 過去に化学物質過敏症だったというNAETの先生のプロフィールに まさに「脳が香水に浸かってるような感覚」とか書いてあったことを。 NAETで治療を続けるうち、匂いへの過敏さはなくなり、今は大丈夫らしい。 もしかして私も軽めに化学物質過敏症なの!? そういえば数ヶ月前にも「自然素材」を謳った防虫剤で具合悪くなったし。 頭痛と、やっぱり「脳が浸かってる」ような感覚。 天然精油の匂いは大丈夫なので、どうも合成香料がダメっぽい。 そしてあの防虫剤も、たぶん自然素材なのは防虫成分だけで 匂いに関しては合成だったんだと思う。 あ、食べ物に入ってる香料も一部ダメなのがあって それは「バナナ香料」! すげー気持ち悪くなる・・・ なのでバナナ味のお菓子とかはちょっと避け気味。 生のバナナ自体は別に嫌いじゃないんだけどね。 あれは恐らく、お菓子作りの鬼だった中学生時代 いろんな食用エッセンスを買っては試していた時に バナナエッセンスも買ってみて、使ってみて、ダメだった・・・ 確かその時からダメになったような気がする。 このまましばらくNAETに通い続けてれば そのうち私もニオイ系大丈夫になりますかね? ちなみに一般的にクサイとされている、屁のニオイとか人の体臭とかは わりと大丈夫というかむしろ好きというか なんなら積極的にふんふん嗅いじゃうタイプの人間です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
|