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カテゴリ:コラム・えっせい
3時半になると母は言います。
「もう帰らな暗ろうなるよ」 南海電車は終点まで行く電車が少ないので、行は2時間でも帰りは河内長野止まり、三日市止まり、林間田園都市止まりなどで、後から来るのを待たなければなりません。難波のホームで「橋本行き」を待っても同じなのですが、ホームには椅子が無いので、途中止まりの電車に乗ります。途中で折り返しの電車の乗って、下ろされて待つと、3時間ぐらいかかります。 南海沿線が発展しないのは、電鉄のエライさんが賢くないからです。 コートを着ると、「防止、忘れなや」「手袋ええのんあげよか?」「バッグ、ようけあるから好きなん持って行き」「ハンカチ持ってるか?」などと言います。小学校の頃、毎日言われていました。 身支度してからお茶を飲むと、「電車の中でオシッコ行きたいなるで」と言います。姉にはそんなこと言いません。 「バスに乗るのん? 電車に乗るのん?」 「バス」 「小学校の横から乗るのんか? 喫茶店の前から乗るのんか?」 小学校の前からなんて、乗ったことありません。「いつものとこから」 「忘れもんないか? 気ィつけて帰りや」 まだよく歩ける頃は、門口まで出て見送ってくれました。 最近は私が行くと、「今晩泊まってくれるのんか?」と言います。私も寒い時に3時間もかけて帰るより泊まる方がらくです。 それより、家から2時間半もかけて行くのが面倒です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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