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カテゴリ:方針
母が4年前に入院していた病院の別棟にある老人ホームから「部屋が空きました」と手紙が、申し込み用紙同封で姉の所へ来た。
「よかったね。受けてくれるとこ無いと思てた」 と姉は母に言って、申し込み書を書いた。 日曜日に母の家へ行くと姉が来ていて、「申し込むのんやめてん」と言う。 「ホームはお風呂がきたないねんて。オシッコいっぱいしてるらしい」 そんなことはないと思うけど、そうかとも考えられる。 「お風呂も入られへんようになるまで、家におったらええやん」 「ユークンがお風呂へ入れてくれるからなあ」 母一人入るだけだから、家のお風呂はきれいだろう。 ところが今日、姉が電話して来た。 「病院のホーム、『体験入所してみませんか』いうて来たわ」 「体験やったら、ちょっと荷物持って、3、4日行ってみたらええやン」 「『面倒くさいで。たいそうやで』ってお母ちゃん言うてるけど、面倒くさいのはうちやんな。ほんま、たいそうやけど、月曜日に連れて行ってくるわ。今日はユークンに外へ出してもうて、車押してちょっと歩いてんと。ちょっと入って歩けんようになったらあかんしね」 「介護してくれる人が常駐してると思たら、自分で歩こうとせえへんもんな。『歩く稽古せえへんかったら帰られへんで』言うといたらええねん」 「そうやな。体験してみやな、な」 「ここはええか悪いか、お母ちゃんが一番ようわかるねんから、『帰る』言うたらすぐに連れて帰ったら?」 「そうやなあ。--------エレベーターでも自動車でも、検査したら故障するけどな」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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