原発炉のニュースはいよいよ深刻化している。
冷却装置が故障したという時点で、使えなくしてしまわなければダメだろうと私は思った。
「勿体ない」という日本人的ケチ根性から、なんとか復活させようと必死の努力が始まった。大量の海水放水は、焼石に水ではなく、二階から目薬でもなく、五階から浣腸の態。沸騰する核燃料がどうにかなるわけでもないのに、あんなに海水を浴びせたら、燃料容器が先に傷むだろうと案じた。そうしたら燃料が漏れ出して、海に流入し、地中に沁みこむことは明らかだ。
案の定、ほうれん草に始まって、今は数種類の野菜が放射能に汚染された。ブロッコリー、キャベツ、カリフラワー、レタス、パセリ、かき菜、くきたち菜、みず菜、白菜、小松菜。加えて、水も牛乳も安全数値の百何十倍だという。数値は日増しに高くなって行くことは明白だ。エーダノあかんだのは「ただちに健康への害はありません」と愚かな気休めばっかり言っている。ただちにどうにかはならないが、いずれ病人や死人が出る。その頃は政治家を退いて知らん顔して暮らしているのだろう。
現時点で、核燃料の容器は塩が溜まって腐食し始めているということだ。遠からず、日本中の水や野菜は毒になる。
被災地の人たちも、「危ないか安心なのか、はっきり言ってください」なんて危ない人に要求している。自分の判断で、どうすればいいか、決められないのだろうか? 頭の悪い政治家をいつまで信じているつもりなんだろう?
温暖で空気も水もきれいな土地がまだいっぱいある。行きたい処を選んで「行きたい」と言えば、どの県の知事さんも住むために必要な支援をいてくれる筈だ。
あの被災地は、このまま地震がなくても夏まではまともに暮らせない。「なになにが欲しい」「救援物資が届かない」「早く復活してほしい」「古い衣類は要らない」。他力本願で甘ったれて、贅沢だ。ただじっと他人の助けを待っているだけでは、非力な子供たちが可哀想だ。
65年前空襲で丸焼けになった戦災者たちの大方は、誰にも食べ物も衣類も毛布も懇願しなかった。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
もっと見る