genki’s room

　昨年の暮れに、近所の畑好きのおじさんに白菜5つと大根3本戴いた。　白菜は一つあればいろいろに使って10日余りある。一つ、買ったばかりだった。　戴き物は全部お漬物にすることにした。

　誰も来ないから、お正月の間玄関に置いていた。かなり賑やかだった。

　暮れに、農家持ち寄り店「よってって」へ買い物に行って、「ヌカは何処にありますか？」と店員に訊いたら、「こちらです」とお米の売り場へ連れて行ってくれた。しかし一つも無くて、何処かへ走って行った店員が持って来て「はい」と渡してくれたのは、加工ヌカ、800グラム380円という袋だった。白菜1/4とか、大根半分漬けるぐらいならそれでもいいが、そんな高いヌカを使うつもりはない。でも、折角だから一つだけ買った。その代わり正月用野菜類は買わなかった。

　「やっちょん広場」なら精米もしてるから、もっと安く分けてくれるだろうと帰りに寄った。

　まっすぐ精米コーナーへ行くと、「ご自由にお持ち帰りください」と書いた籠に小袋が4つ入れてあった。全部貰った。百合根とレンコンとネギと蜜柑も買った。

　生活雑貨店で漬物容器と重石も買った。畑のおじさんの処へは、大きな林檎を5個、持って行った。

　昨日、糠床を作って、かなり水気の抜けた白菜三つを二つ割と四つ割りにして漬けた。時間が掛かった。少し蓋が浮いたからビニール袋を被せて、玄関の廊下に置いた。

　今日の晩、玄関にかすかにヌカミソのニオイがした。（あ。たいへん）と、重石のままの重い桶をヤッコラヨッコラ、表の植え込みの中に持って行った。大きなお月さんが出ていた。

　明日、また納屋を片付けて置く場所を作らなければならない。その後の世話を考えたらちょっとうんざりだけど、糠漬けと味噌汁と目刺しで毎日朝ご飯を食べたら、かなりスリムになるだろう。パン食よりは美味しいし。安い。