カテゴリ:療育と構造化
自閉症の子と普通の子の線引きは本当に難しい。
しかし、うちのげんは・・・・ 目に見えないものが弱い。 言葉とか文化とか感情とか暗黙の了解とか。 松風園の先生に 「自閉の子は自然におぼえることはなにもありませんから」 といわれたとき 「えっ?そうかな?」 と思った。 げんは立っておしりを見せないようにおしっこができるようになったし 自動改札もひとりで通れる。 しかし、それはみんなみえるもの。 手本があるのだ。 近くにいるお兄さんお姉さんをみて真似ているだけ。 でも、相手が嫌がっているのにしつこく遊ぼう!と誘ったり 「いやだ」と言っているのに同じことをやったりする。 結局のところ、「いやだ」という感情がわからないのだ。 だから、相手が嫌がっているときに 「いやだって。やめようね」 という。 そして、またあるときには 苦手なお医者さんのときに 「いやだったね」と声をかける。 これを何千回何万回と繰り返す。 そうするとある日突然、わかるときがくるようだ。 つまり、普通の子が自然に身に付けた 相手の感情を気遣うとか 表情をみるとか やってはいけないことをやらないとか そういうことを自然におぼえる事ができない。 先生はそう言っていたのだ。 自閉の子は身辺自立に関しては意外とおぼえがいいので すぐにできるようになったりする。 こだわりがでたりするとなかなか困難なこともあるが・・・ たいていはできる。 しかし、集団生活は難しい。 幼児期はただなんとなく過ごせるが 小学生の高学年ともなると 子供ながら人間関係は複雑になり 遊ぶにも約束したり時間を決めたりなどなど いろいろコミニケーションも高度になっていく。 そのときに、相手の感情を汲み取る練習をしている子としていない子は かなり成長に違いが出ると思う。 それがいじめや引きこもり、家庭内暴力につながっているのは 少なくないと思う。 そういうときにどう対処するか?もかなり重要なことかもしれないが そうなる前にどう対処するか?もかなり重要なことではないだろうか? またこんなこと書くと偉そうとか何様だ!と批判を受けるかもしれないが・・・ でも、自閉っぽい子は決して自然には育たない。 うちの長男もそうだったし 今でもかなり大変だ。 げんのような自閉症バリバリ男も大変だけど 微妙な線にいる、幼児期はなんとなくうまくやっていた。 という子もかなり大変なのだ。 普通でないといけないとは決して言わない。 しかし、微妙な線にいるグレーちゃんは 本当に親もがんばらないと集団生活は送れない。 「どうしてうちの子はこんなんなの?」と悲観している時間はないのだ。 幼児期はあっという間に終わってしまう。 そして、この幼児期をうまく対処しないと 思春期や成人になって大変なことになる。 療育とは「育てやすい子をつくる」のではなく 「その子が生き易い環境を整えてやる事」 なんじゃないでしょうか? ちょっと、ほんと偉そうでしたね。 すみません。 子育てハッピーアドバイス2が出ましたね。 また買っちゃおう!と お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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