ＴＥＡＣＣＨ研に行ってきた。
今回は余暇と社会性について。

自閉症の人は実は
「なにをしてもいい時間」というのが苦手なのだ。
つまり自由時間。余暇を楽しむということが苦手。

もともと一昔前の日本人は仕事仕事で
余暇を楽しむようになったのは
ごく最近のことだと思う。
なぜ余暇が重要なのか？
余暇が仕事を習得するよりも重要だ！
とは誰も思わないかも知れない。
しかし、これはとても大事なこと。

もともと感覚遊びっぽいのが好きな自閉症
暇な時間があると問題行動を起こす。
問題行動といっても
それは本人にとっては問題行動ではなく
他の人からみると問題行動であったりする。

たとえば、隙間があるとなんでも詰め込んでしまったり。
暇な時間ががると服を脱いでしまったり・・・
社会的に不適当な行動は
問題行動と言われてしまう。

あるノースカロライナー在住の自閉症の人が
隙間をみつけるとなんでもものを詰め込んでしまうので
試しにビンにものをつめる課題を与えた。
そうすると彼はそれにはまって
きれいなウッドビーズをビンの中に次から次へと
仕事が終わってからご飯を食べる前まで
ずっとやるようになったらしい。
そして、隙間をみつけても
ものを詰め込まなくなったらしい。
それは課題の方が楽しいし、そこでできるから
もう他ではやらなくなったのだという。

しかし、この余暇をみつけてあげる
というのはひとつ大きな問題がある。
それは本人が楽しいと思ってやることである。
だって・・・余暇だもんね。楽しくなきゃ。
遊べる大人になる！それがＴＥＡＣＣＨの理念だそうだ。
すごいね。普通の人もそうだもんね。
楽しいことがなければがんばれないよ。

こっちがこうしてほしいとか
ああしてほしいとかではなく
本人が楽しそうだということである。
しかし、その本人、
「これは楽しいね」とか
「これはやだね」とか
意思表示はしてくれない。
だから、余暇を見つけるのは本当に大変なことなんだと思う。

高機能の自閉症のひとでも
仕事はすぐに覚えられるのに
この休憩時間になにをやったらいいのかわからなくて
仕事をやめてしまうことがほとんどなのだ。

だから、余暇を見つけるということは
自閉症の人みんなに言える大事なこと。

その点、げんは「遊びの天才？」のようだ。
さすが、パパの子。
げんは実際、感覚遊びは少ない。
パズルをやったり、ゲームをしたり
本をみたり、ビデオをみたり
人形で遊んだり・・・と実に多彩だ。

社会性というのはある段階があるようで・・・
（今度フリーページに私なりにまとめます）
げんは中の上？くらいのレベルかな？
今までこんなにいい評価はなかったんじゃないかな？
というくらい。

大人の入所施設の職員の人が
問題行動の多い利用者さんに
どうにかいい余暇を提供したいんだけど
どうしたらいいんでしょう？
とすごく悩んでいた。

だから、やっぱり余暇は小さい頃から
たくさんあったほうがいいよね。
いろいろ経験して
楽しいこといっぱいあるといいよね。

もっとがんばんなきゃなあ。私。