昨年もうすうす感じていたのですが・・・
松風園は変わったなあ。
なんというか・・・・
親に対して優しくなったというか？
あまり厳しくないというか？

私たちの時には療育に来ているので
親同士の私語はあまりしなかった。
してもこそこそと言う感じ。
それは子どもが集中できないからだ。
しかし、今の松風園のお母さんたちは堂々と
おしゃべりを楽しんでげらげら笑っていて
とてもわが子の行動観察をしているとは思えない。
でも、ざっくばらんで楽しそう。

げんと同じ養護学校の高校生の中に
松風園卒の子がいるが・・・
昔の松風園はお母さんに厳しかったそうで
水泳指導ではお母さんが水着になるのを恥ずかしがっていたら
「そんなんじゃ療育なんてできませんよ！」
ってかつが入ったそうです。
まあ、そこまで厳しくなくても
という感じもしますが。

今子どもを育てると言うのは
昔とはずいぶんと違って？
その子の個性を活かすというのがモットーなのかな？
と思っていたが
今の松風園では「親がどういう子にしたいか？」
と言うのが肝心なようで。

電車が好きな子がいたので
電車のおもちゃを持ってきて
一緒に遊んでいたら
ママが飛んできて
「親としてはこういうのをできるようになって欲しい！」
と言って、木のおもちゃに絵が描いてあり
それにあひるなどの文字がかいてあるものを持ってきた。
「○○ちゃん、あひる、あひるだよ。あひるのあだよ。」
と見事なまでの言葉のシャワー
その子は電車のおもちゃで遊びたがっているのだが
無理やり木のおもちゃを見せる。
私はあくまでもボランティアなので
それにつきあうだけ。
でも・・・
げんは４年以上前
そう、この子と同じ位の年のときに
同じことを私がしたら
げんから笑顔が消え
とうとう笑わなくなった。
私はその間違いに気づき
げんの大好きなウルトラマンや仮面ライダーの人形を与えた。
げんはみるみるうちにウルトラマンの名前を理解した。
パパが「タロウは？」というと
タロウの人形を渡す。
何度繰り返しても、写真や映像で試してみても
同じく正解！
げんは自分の好きなことならちゃんと汎化して憶えられるのだ。

でも・・・
たぶん、そんなこと今のこのお母さんに言っても
全然耳に入る様子はないし
松風園側としてもそれを望んでいないだろう。

少しジレンマを感じながら
ボランティアをしてしまいました。
まだまだ未熟だよね？私。