養護学校にあがってからは
特に療育の機関に預けることもなく
（療育相談はしているけどね）
独自？の方法というか、
自分で直接習ってきたＴＥＡＣＣＨを少しは取り入れた
生活をしているわけですが・・・

課題はあまりやらせていないなあ。
というのが本当。
１年生の頃は
がんばって帰ってきてから
３０分くらい、課題をやらせていたけど
げんも学校でがんばって、家でもこんなことやらせるの？
と言う感じで不満の目を向けるようになり
私自身もげんの成長に課題が追いつかなくなり
特にやらせてはいません。

しかし・・・
最近のげんの目だった成長を書いてみます。
まず１番、服を自分で脱ぐようになった。
これは、着脱の意味ではなく
「暑くなったらジャンパーを脱ぐ」
という普通の人には普通にできることなんですが・・・
気温や体調を考えて脱ぐことができるようになった。
ということです。
これって教えるのがすごく困難で
一時期温度計に色を塗って
赤のときはジャンパーはきません！！
とか教えようかな？と考えていたの。
昨年までは夏近くまでジャンパーを着て
とても暑苦しかったのを憶えています。

２番目、合理的に仕事をこなす。
学校の基礎の授業でストローを大中小とわけて
それぞれのペットボトルに入れるときに
全部まとめて机でトントンをして
はじをそろえて大きいのだけとり
大のストローをペットボトルにいれ
その次に中の、最後に小のストローをいれている。
というのは以前かいたと思うのですが
今回は二つの四角のプラスティックのなかに
丸い磁石をいれぱっちんとふたをする。
という課題で
全部くっついていた磁石を
キレイにはずし均等にならべ
合理的に仕事をすすめていました。
いつもそうなのか？最初の何個かは
言われたとおりに仕事をするんだけど
だんだん、自分のやりやすいように変えていく。
これも普通のことなんだけど
自閉の子はできる子とできない子がいる。

３番目、かたづけるということ。
もともともとの場所にもどすというのは得意ですが
最近は洋服や帽子、おもちゃなど
その他いろいろなものをきちんとかたづける。
まあ、これは成長と言うより特性かな？

このほかにもいっぱいあるけど
まあ、こんなものかな？

げんは松風園に入園したときは
本当にどうなることかと思っていた。
いつも高いところに登り、奇声を発し
うまくいかないと自傷する。
他のお母さんたちも
同じ自閉症なのに
「大丈夫？」「大変ね」とか
同情してくれて・・・
私に固執しているげん。
洋服もおしゃれなものではすぐ汚れてしまうし
げんが髪をいつもさわっているのでぼさぼさ。
自分の体系を気にする時間もなく
鏡も見れず・・・
とうとうこんなになってしまった。
私はなんの為に生きているの？
げんが普通の子だったら
私はもっと違う生活ができたんじゃないの？
と悩むことは今でもある。

だけど・・・
彼が松風園に入園してから５年。
誰がこんなげんを想像していたでしょうか？
自分でいいたいことを
自傷なしで、調子のいいときは言葉で言える。
まだまだ大変なことが多いけど
人間はずっとかわらないよりも
常に変化して成長しているほうがいい！
と自分で自分を励まして
げんを見守っている。

子育てに秘訣はないように
療育にも秘訣はないんだね。
試行錯誤、がんばって
答えは誰にもわからないけど
きっとがんばっていればいいこともあるのかな？
と思ったり。

まあ、最近はがんばっていることよりも
楽しいことの方が多いかな？
というかあまり凹まなくなったから。
他の子と比べて凹むのはきりがないからね。

今日はいい天気だけど・・・
また遊びにつれてけ！ってうるさいんだろうなあ。
やだなあ。