正直言って、私はげんはこのままでもいいと思っている。
自分の身の回りのことは十分できるし
言葉がないにしても人に伝える努力をする子だし・・・

でも、やはり、私が死んでしまってから後のことを考えると
「あれもできるようにならなければ」
「これもできるようにならなければ」
とあれやこれやと考えてしまう。

だけど・・・
正直今の養護の高等部にげんをそのまま行かせて
げんの将来のためになるか？
かなり疑問を感じてきた。

げんの今現在通っている養護学校は小学部がとても理解のある学校だ。
私が見た中ではＮＯ１である。
それに比べて高等部はちょっと不安を感じる。
高等部はとても人数が多く
その大半が軽度の子である。
考え方としても軽度の子中心である。

通学の付き添いをしていて思うのは
「この子、本当に障害があるの？」
と思うくらい軽度。
しかし、高等部はほとんどが自主登校しているので
多少は学校の近隣の方とトラブルがある。
そのときに近隣の方が言う言葉は
「仕方がないと思っています。」
仕方がない。なんともやるせない未来のない言葉だと思う。
同じような言葉を言って大臣辞めさせられた人いますよね？
でも、障害者に対して一般の人が思っているのは大半がこれです。

それは一般の人の意見なので
それこそ仕方がないですが・・・
高等部の一番トップの方が
高等部選抜の説明会のときに
私にこんなことを言いました。
「いろいろな選択肢（他の高校など）がありますが・・・
げんちゃんは重い（重度）から
うちの他に行くとこないもんね！！」
私はあきれて返す言葉がありませんでした。

あと、校長先生との懇談のときに
校長先生はこういいました。
「いじめはなくなりません。
軽度の子が重度の子をいじめることは
私たち教師にはなかなかやめさせることはできません。」
軽度の子は特学で同じようなことを普通の子に
先生に見つからないように巧妙にやるので
養護に来ても同じようなことを今度は
重度の子にするそうです。

まあ、どこに言ってもしゃべれない子は同じような対応をされる。
でも、げんは嫌な時は嫌といえるし
第一、そんないじめがあったら
げんはたぶん登校拒否になるでしょう。

でも、そんな登校拒否になる可能性があるところに
今からやるのは
本当に忍びない。
しかも、なぜかわからないがうちの学校、力がない。
他の養護に比べて敷地も狭いし
バスもプールもない。
おまけに駐車場もないからとなりの施設に文句を言われる。
っていうか・・・バスがなくて車を止めることができない
駅から徒歩３０分くらいの学校って
重度の子は無理だから通うな！！ってことなのかしら？

やっぱり今から他の進学先を考えなくては。
と思う母でした。