以前、内山先生のお話を聞いたときも感じたのですが・・・
療育というのは本当に難しい。
マニュアルもないし、症状がひとそれぞれの自閉症に
「これだ！」という療育方法は存在しない。
自閉症の特徴とその子の特性をよく理解して
構造化をすすめないと・・・
かえってその子に苦痛を増やしてしまうことになる。

たとえば・・・
うちのげんは不安のとても強い子なので
嫌な事は事前に教えないと絶対に納得しないのでやらない。
歯医者とか美容院とか。
カレンダーに書き込み、毎日目にして
１日１日とその日が近づくのをみて
納得する。

でも人によっては事前に教えると絶対やらない子もいる。
本当に直前に教えてうまくいく子もいる。

あと記憶力の関係もある。
今、げんは１ヶ月先までほとんど予定がわかる状態にある。
朝、その日の予定を教えれば
全部記憶しているので、そのあとまた教える必要がない。
でも、年長さんのときは予定が３つ以上覚えられなくて
その都度教えていた。

そして、構造化は効果が見られるのは
すぐの子もいれば何年もかかってやっと出る子もいる。
あと、効果がでているのに
近くにいる大人がそれに気づかないこともある。

例えば、スケジュールやカレンダーは
「全然みていない。」「わかっていない。」
とすぐに結論を出す方がいますが・・・
子ども本人が見ているのは一瞬で（自閉の子はチラ見でＯＫ）
見ているところを見ていない大人が
勝手にみていないと認識する。
つまり、子どもがみているのが早すぎて
大人が見ているのがわからないのだ！！

そして、一度やった構造化は効果がみられない状態なら
何度もやり直す必要がある。
１回やって、だめだと思わず
何度も何度もトライする。

それは絶対に子どもをあきらめられない
子どもの人生をあきらめられない親がやるのが
私は一番だと思う。
そして、それをサポートするとき
決して押し付けになってはいけない。
私は何度もこれで失敗している。
他のママに先輩風を吹かせて
傷つけている。

難しいよね？
療育って。
子育てって。
人間関係って。