ぼくの歩く道をみて
録画していた草なぎつよしくんのドラマ「ぼくの歩く道」と見ました。最初の感想は「やっぱりな」でした。なぜなら、発語ができて、あまり感覚遊びをしないような健常者に近い自閉の人だったから。だんないわく「げんみたいなのじゃドラマにならないだろう?」確かに、光とともにの光君もレインマンのダスティホフマンもちゃんと発語してたなあ。おまけに、草なぎくんのてるくんは受け答えもちゃんとできる。すごい!優秀だ!お部屋もほとんど構造化されていない。文字も読み書きできる。だがそれゆえに起きる誤解。それはかわいそうだなあ。お母さんは、健常者と障害者と分けるのを嫌がっているが仕事をさせるにあたって特に工夫している様子もない。自閉症の子はまじめだ。仕事はちゃんとこなせる。だけど、休み時間など自由な時間をどうやって過ごすか?というのが最大の難問。てるくんはツールドフランスが好き。すごく普通の人っぽくていいじゃないですか。ひもをかじったり、くるくる回ったりというような一般の人から異様に見える余暇は職場ではできない。うちのげんもなんとかウルトラマンの雑誌を読むことでだいぶ外での余暇ができるようになった。いつまでも人形を握り締めているのはちょっといけないもんね。年相応の余暇がなくては。あとお仕事を教える幼なじみのみやこちゃん。かわいそうですよね。自分の仕事もあるのに・・・あの子がやっていることがまさにジョブコーチングなんだと思います。ジョブコーチングを入れてサポートブックで自閉症自体を理解してもらうのではなく本人の特性を理解してもらった方が近道なような気がする。そして、なんでも障害のせいにしない。最低限の社会性をつけなくてはいけない。それには小さい頃から親や兄弟以外の人と確実にコミニケーションをとれるように練習をした方がいい。親ががんばりすぎるのはいけない。そんなことをすると親がいなくなったときに困るのは本人だから。兄弟もけっしてその子のすべてを背負ってはいけない。みんなそれぞれの人生がある。障害者もちゃんと自立できる世の中にげんのような重度の障害者でも働ける世の中になって欲しいと思い私にできることをこつこつとやるしかないんだろうな。てるくん、がんばって欲しいなあ。