季節の風を感じ畑仕事もゆっくりと

　久々の温かな陽気に誘われてタゼリ摘みに行った。先週見に行ったときにはまだ短かったがいくらか伸びて摘みごろ。休耕田には一面に冬枯れの草、その下から新芽が伸び始め勝手な流れに沿ってタセリが生える。先の尖った鋏を使って泥の中の根を切り枯葉の中から1本1本抜き取って摘む。
　　　
 さっと茹でてあくを抜きホウレンソウのお浸しと混ぜていただいた。春の香りが堪らない。
　子供たちが小さかった頃には家の近くにまだ田んぼがあった。勤めから帰ると毎日、篭と鋏を持ってタゼリを摘みに行ったものだ。3日、4日と続けて行っているうちに田お越しが始まりタゼリ摘みはお仕舞い。その頃、カッコウが鳴いてタゼリももう食べられなくなるとかいったものだ。