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カテゴリ:本
「背徳のシンデレラ」を読むために中断していた「第三の時効」を読み終えた。
短編集なのだが、登場人物は一応つながっている。 読み終わると第一線の刑事課の中の人間関係・力関係が分かる。 同じ捜査一課の中の一/二/三班での熾烈な争い。 それぞれクセのあるリーダーがしのぎを削って、事件を解決していく。 実際にそんな争いはあるのかな? でも著者の横山さんは元は記者とういことで警察物に関しては取材もしっかりしているだろうし・・・ 一番好きだったのは「囚人のジレンマ」。 そんな熾烈な争いをしている中でも、班の枠を越え、また警察内部だけではなく記者が1人の職人気質の老刑事を気遣う話。 なんとかして晴ればれとした気持ちで退職をしてもらおうという気遣いがいい。 それも直接的に手を貸すのではなく、回りくどすぎる・・・というやり方で。 実際そういう風に気遣われる人ってすごいなと思う。 そんな人になりたいね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
April 30, 2006 10:30:08 PM
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