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y.y.mica

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June 15, 2006
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本屋さんでずっと気になってた一冊。

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ウィルス研究医・仲沢葉月は将来を嘱望される外科医の夫と暮らしているが、二人の夫婦関係に溝を感じている。そんな中、前妻との間にいる息子が誘拐されたという連絡を受ける。
外科医である夫とは連絡がつかず、葉月が前妻と行動を共にして、誘拐犯との接触をする。
その息子は骨壷に入って戻ってくる。凄惨な事件の裏に大きな事件が渦巻いている。
その子は心臓の移植手術を受けていた。そんな大事なことを知らされていなかったことに葉月はショックを受けるが・・・・
連絡のつかない夫、その行方を追う警察・・・事件は意外なところにつながっていく。

大学病院の医局、そして子供の移植の煩雑さが分かりやすく書かれている。
先日も子供が渡米して移植手術を受けたというニュースがやっていた。
残念ながら、その子は帰国することができなかったけれど・・・

筆者が医療ジャーナリストだというだけあって、シビアな局面も書かれている。
今は海外の方が脳死判定など移植に関しては先進国だが、日本も技術は負けないものを持っているはず。
ルール付けをしっかりすれば、助けられる命助けて欲しい。
そのルール付けが難しいんだけれどね。

妹が「脳死の時は全部提供する」からと突然ドナーカードを持ってきたときは両親はちょっと驚いたけどね。
家族としては複雑なんだろうね。

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Last updated  June 15, 2006 11:21:27 PM
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