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y.y.mica

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July 21, 2006
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旅行中の飛行機内で読んだ本。
久し振りの宮部作品だ。
宮部作品には結構いわゆる超能力といわれる特殊能力を持つ人たちの話がある。
この作品も二人の超能力をもった少年が登場する。
超能力をもった少年の視点の話ではなく、トラウマを抱えたある雑誌記者からみた超能力少年たちと記者の周りで起こる事件の話である。

記者が台風の日に立ち往生している少年を拾う。
そして偶然にもふたがあいたままのマンホールを発見する。そして子供の傘が・・・
この事件をきっかけに記者は少年が超能力の持ち主であると伝えられ、マンホールのふたをあけた犯人を捜すのを手伝って欲しいといわれる。
超能力を見せ付けられて、困惑しながらも少年がてがかりとする店へ向かう。

特殊な能力は世間には理解されず、迫害されがちなもの。
この少年の場合は社会の役に立ちたいともがいている。
その思いが強すぎて思わぬ結果をもたらしてしまうのだが・・・
対極に静かに誰にもその能力を知られずに生きたいと願う少年もいる。
どちらの思いもあっておかしくないだろう。

記者は両方の少年にあい、超能力が存在するのかどうかを調べていく。
言い分はちがっても両方の少年が苦しんでいるように見え、手助けできないかと考える。

記者の中で超能力の存在の可能性が変化するのが手にとるようにわかる。
そして彼が巻き込まれる事件。。。
最後までカラクリが読めずに楽しめた。
ハッピーエンドなのかどうかが私の中では考えさせられたけど。。。

日本推理作家協会賞受賞作全集(67)







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Last updated  July 22, 2006 12:07:43 AM
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