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y.y.mica

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September 9, 2006
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横山作品はよく読むけど、全部警察物。
今回はあの惨劇・御巣鷹山の日航機墜落事故をモチーフとしたもの。

作者が元記者だけあって、地方紙の新聞社内でのやりとりにリアリティがある。
第一報が入ってきたときの緊張感。
地方紙であるが故のしがらみ。
記者のプライドの競り合い。
いろいろと見たことがない一面だった。
毎日何気なく読んでいる新聞は、大勢の記者とスタッフによって作られているんだなと実感。
そして「言葉」の大事さも感じた。

年月がたったということか…ここ1年くらいで御巣鷹山の事件を扱った作品が急に増えた。
どうもリアルすぎて、これまで手に取らなかった。
読んでみてやっぱリアルだなと思う。
主に電車内で読んでたけど、鳥肌たつくらい背筋がぞっとした。
年月がたち、その後も航空機事故はあったけれどもやはり大事故として記憶に新しいということかな。

私はたまたまその事故の時期に家族で軽井沢に行っていた。
帰途についているときに黒塗りの車の大群と遭遇し、初めてその事故をラジオで知った。
あの異様な光景は不思議と色あせることなく、記憶によみがえってきた。

この本のひとつのテーマが「クラマイーズ・ハイ」。
登っているときには夢中で怖さに気づかないという状態。
これって私たちの日常にもあることだなと思う。
そしてこのクライマーズ・ハイから目覚めたときの怖さ…
言葉にできないね。

クライマーズ・ハイ





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Last updated  September 9, 2006 11:08:34 PM
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