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カテゴリ:本
仙川環著の「感染」医療ミステリー第二弾。
フリーライター深沢岬は突然、見知らぬ子供をおしつけられた。 連れてきた男はその子供は岬の子であるといって消えた。 産んだ覚えのない子供。 しかし岬には心当たりがあった。 お金のために卵子を提供したことがあった。 前作「感染」は移植というテーマ。 そして今回は「クローン」という新しいテーマ。 「感染」を読んでいるときにも思ったけれど、この著者が描くテーマは意外と近い将来ぶつかる問題かもしれない。 数年前にクローン羊ドリーが誕生したことでも話題になった。 日本ではクローン牛が誕生したはず。 クローン技術はさまざまな分野にわたって応用されることが期待される。 しかしその技術を人類に応用すること…も可能になる… 技術的にはかなり人類のクローン胚は難しいといわれているが、可能性がゼロではない。 難病治療などにとって画期的な技術となりうるクローン技術が研究されることは望ましいのだが、 クローンで子孫を誕生させるなどということになったらと思うとちょっと複雑。 倫理上の問題ということで規制をする国が多い。 「転生」は正体不明の赤ちゃんから色々と考えさせられる問題。 まさかこんな深いテーマだなんて知らなかったからちょっとびっくり。 でも、新たなジャンルだったので面白かった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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