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カテゴリ:本
横山秀夫氏の短編集。
今回は警察ものではない。 でも「真相を探求する」というのがすべての短編の共通するコンセプト。 事件の奥に隠された個人対個人の物語。 息子を殺された父が十数年たって知る犯人逮捕の知らせ。 その犯人逮捕は事件の解決ではなかった。 そこから始まるもうひとつのドラマがある。。 真相を知って苦しむともある。 県庁の職をすて、村長選挙に出馬した男。 どうしても選挙に勝たなければならない理由。 そして迎えた結末。。。 この短編集は全部真相を追究して、皮肉な結末を迎える。 刑事ものとか多くは真相が解明してハッピーエンドなんだけれどね。 これは真相を知ることが必ずしも幸せになれるとは限らないと教えられる。 でも心理的に真相は知りたいと思うけどねぇ。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
November 1, 2006 10:37:54 PM
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