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カテゴリ:本
わが名はオズヌ 今野敏作品を色々と読んできたけれど、こういうのも書いていたんだ・・・とちょっと感動。 本の趣味仲間のFUHさんが読んだ別の本を読みたいと思ってたら、先にこっち読んでおいたほうがいいといわれたので、急遽順番を入れ替えた。 荒廃した学園を廃校にして、ニュータウン建設を謀る利権政治家とゼネコンの策謀に戦いを挑む17歳の高校生一団。 高校生といっても一癖もふた癖もある不良集団・・・それを統率するのが主人公・加茂晶。 加茂晶はその学校では珍しく、学生服をきっちりと着て、体格もほっそりとしたおとなしそうな少年。 少年課の刑事たちは最近、おとなしくなった学園になにが起こっているのか不思議に思っていた。 そして加茂晶と出会う。 加茂晶は半年前に自殺未遂をおかし、一命をとりとめた。 その後、まるで別人のようになっていた。 教師も彼をおそれ、神奈川の暴走族を統率していた暴れ者・赤岩を従えるまでになる。 そしてかれは「わが名はオズヌ」と名乗り、不思議な力を使う。 オズヌとは修験道の開祖・役小角(えんのおずぬ)のこと。 彼は加茂晶の体に転生したという。 この不思議な力を使い、彼は学園を守ろうとする。 オズヌの歴史記述もいろいろあり、日本史の謎などもあり、なかなか興味深かった。 FUHさんはすーっと読めたといってたけれど、私は考えさせられたわ。 日本史は時代時代によって都合のように書き換えられているとか。。。。 日本語の語源はどこから来たのか・・・とかね。 キリスト教はいつ、日本にはいってきたのか。 そしてイエス・キリストとはどういう存在なのか。 でもオズヌの能力をつかえば、なんでもできちゃうなぁ。。。 同じ謀略に関わったゼネコンと利権政治家の結末にもちょっと驚いた。 そしてラストの「我はまたいつでも戻ってくる」という言葉。 なんかワクワクさせてくれるラストだった お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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