元気の源

すごく楽しみにしていた作品。



この本を読むために、3冊読んだかな。
究極の今野敏ワールド。
色々なシリーズの登場人物が集合しているからね。
そのシリーズを事前に知っておいたほうが面白いというアドバイスをもらって。

横浜、池袋、下高井戸で非行少年が次々に殺害された。
被害者はいずれも三人組で外傷がほとんどみられないという共通する手口だった。
広域にわたって行われた犯行。
さまざまな管轄から刑事が呼ばれ、帳場がたった。
その中には今野ワールドでおなじみの面々が。。。

読んでいくうちに知っているメンバーが登場していくのが面白かった。
最初、名前だけでは気付かなかったメンバーも伏線で「あー、あのシリーズの人か！」とか思う。
整理してみると･･･
『わが名はオズヌ』より高尾巡査部長、丸木巡査、加茂晶（オズヌ）、赤岩、水越
『触発』より碓氷刑事部長
『襲撃』より赤城刑事部長、美崎　←これ読んでない！！！
『陰陽祓い』より富野部長刑事、鬼龍、安倍

それぞれ単独に捜査方針に従わず･･･独自のルートで捜査をしていく。
その点と点が線になっていき･･･事件の全容が明らかになっていく。

松岡圭祐ワールドもそうだけれど、シリーズを越えての競演って読者には嬉しい。
思わぬところで名前が出てくるとちょっと得した気分になる。
私は今回、高尾が富野に「オズヌと鬼龍を会わせよう」と提案したとき鳥肌たった。

またこういう作品書いてくれないかなぁ･･･