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カテゴリ:本
仮借なき明日改訂新版 原田亮平、36歳。 農機具メーカーの経営企画室所属。 経営戦略の策定と評価のスペシャリストだが、上司と衝突して現在は休職中の身。 暴力への衝動を身の内に秘めたタフな男。 そんな彼がフィリピン・サンビセンテへの出張を命じられる。 この1年間、現地工場で不良品が異常に発生しており、その原因は不明だという。 現地へ飛んだ原田は、過去の監査が全てデタラメだったことを知る。 原田を待っていたのは、総責任者に支配された工場と、 やくざと汚職警官の専横を許す壊滅的な状況だった。 悪を追いつめ、狩りたてる男を描く長編。 企業を舞台にしたハードボイルド小説。 現地の状況を暴くためには暴力も手段も厭わない。 あらたなタイプの主人公だった。 日本企業が現地工場を建てて、現地の人を雇用すれば発生してもおかしくないことなんだなーと改めて思った。 そしてそういった場に必ず現れる現地の権力者。 現実でもあるんだろうな… 原田の最終目標は原田に出張を命令した常務がフィリピンに入るまで証拠を守ること。 ちょっとドラマにもなった『特命係長・只野仁』を彷彿させる感じなんだけれどね。 面白かった。。。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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