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カテゴリ:本
「特殊防諜班」シリーズ完結編。 対スパイ対策として、試験的に設立された【特殊防諜班】。 メンバーは警視庁からの出向となった早乙女隆一と元自衛官の真田武男。 真田武男はレンジャーの訓練も難なく通過した優秀な自衛官だった。 その優秀さと身寄りが居ないというのが理由で、【特殊防諜班】のメンバーに選ばれ、 2階級特進された上で、除隊させられた。 ひとたび“緊急措置令”が発せられると真田武男は総理大臣直属の「特命調査官」となり 司法機関を除く、あらゆる省庁の協力を要請する権利が与えられる。 自衛隊機さえも出動させる事が出来る。 真田武男を取り囲む登場人物も、並外れた能力を持つ。 イスラエル大使館員のヨセレ・ザミル。 かれはイスラエル諜報機関のモサドの一員であり 優秀且つ極めて冷静な諜報部員である。 最初の任務で協力しあったことで、真田武男と深い友情を結ぶ。 そして、強い霊能力を持ち、政界にも大きな影響を与えている芳賀舎念とその孫娘の芳賀恵理。 芳賀一族はユダヤの「失われた十支族の末裔」であり この一族を滅ぼそうとする「新人類委員会」に狙われる。 この芳賀一族を守ると当時に、この2人の霊能力には真田武男もヨセレ・ザミルも何度も助けられる事になる。 「新人類委員会」があらゆる手で攻めてくるが、 あらゆる頭脳・情報力・霊能力を駆使し、戦い解決していく。 新人類委員会は、芳賀一族抹殺を狙って、最終攻撃の準備を進める。 舎念、恵理、ザミルが重大な危機を予期する中、真田武男は特殊防諜班の任を解かれる。 真田は恵理とともに出雲の地で待ち受ける「最後の部隊」との戦いへ向かう。 宿命の男たちが出雲に集結、最大にして最後の戦いが始まる。 真田は恵理たちを守ることができるのか。 とうとう特殊防諜班の最終巻。。。 このシリーズ好きだったんだ 登場人物が魅力的。 敵の中にも人間的な魅力をもつ人が最後の2冊に現れた この人が結構「鍵」を握る人かも。 「特命調査官」という後ろ盾を失った真田の行動がすごくすがすがしく感じられた。 「山の民」という出自を確信、ますます強くなった。 芳賀一族、もちろん中心となる舎念翁と恵里はもちろん、 特別な能力をもたない恵里の両親でさえ最後の戦いにい望む潔さ。 ちょっと鳥肌ものだった。 アクションばかりではなく、日本人という民族の起源の不思議なども出てきてロマンがあるストーリー。 「戦い」という泥臭いなかでも、恵里の存在は時にコミカルでもあり清涼剤となっていた。 その後の「聖域」がどうなっているのか…続編でないかなー。
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