讐雨
連続少女誘拐殺人事件の最後の裏付け捜査を終え、
署へ戻る途中だった鳴沢了と相棒の萩尾聡子。
2人が乗る車の目の前で、一台の車が爆破する。
幸い死者は出ず、鳴沢と萩尾も軽傷で済む。
署へ帰った2人は、雑務処理中『間島を釈放しろ。さもないと爆発は続く。』と書かれた脅迫状が届いていたことに気付く。
更に、手紙に続き、同じ内容の電話もかかってきた。
「間島」とは、連続少女誘拐殺人事件の犯人。
捜査も大詰めとなり、解散直前に迫った捜査本部は再び慌ただしくなる。
そして、恐れていた2度目の爆発事件が発生する。
犯人の目的は?見えない動機を追う鳴沢。。。
刑事・鳴沢了シリーズの第6弾。
鳴沢いるところに、トラブルあり!!
まさに事件の中心に巻き込まれる…
好むと好まざると鳴沢という人間は事件を大きくしてしまう。
今回は爆弾犯の交渉役ともなる。
なぜ鳴沢が選ばれたのか。
なぜ刑事たちの動きがこんなに筒抜けになるのか。
2010年夏にSPドラマとして初映像化された作品。
鳴沢を坂口憲二さん、萩尾を矢田亜希子さんが演じた。
ドラマと小説は別もの…と考えたいけど、やっぱりイメージっていうのはついちゃうかもね。
それまで自分のイメージで読めてたものが、やはり坂口さんのイメージが先行しちゃった。
物語の中で、情報を警察が出してくれないと市民が暴動を起こしかける場面がある。
たしかに自分の身近で爆発が起きるかもしれない…なんて不安があったら冷静になんて行動できないかもしれないなーとちょっと思った。
情報操作…これが決して正解ではないだろう。
でも情報操作をしなくてはならない状況もあるのだとちょっと思ってしまった。