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カテゴリ:本
教会のベンソン神父が若い女性を伴って、街のバーへ私を訪ねてきた。 連れの女性・長原美沙子の婚約で、神父は上機嫌に祝杯をあげた。 だが、一週間後、自殺未遂の新聞記事に彼女の名前が…。 暴力団に乱暴され、婚約を破棄されたのだという。 それを知った神父は一人で乗り込み、逆に返り討ちに遭ってしまった。 どうやら茶道の師匠である私の、封印したもうひとつの顔の出番のようだ―。 アイルランド人のベンソン神父。 バーのマスター、シノさん。 男性が振り返るほどの美貌のピアニスト、三木菫子。 そして茶道の師匠であり裏の顔をもつ「私(富士見ヶ丘の若)」の4人がメインキャラ。 面白いのは主人公の「私」の語り口調で物語が進み、そして最後まで名前が出ない!!! 現代の「必殺仕事人」とでもいいましょうか。 「私」の曾祖父が大陸で従軍し、その際に中国拳法に魅入られた。 代々剣術を教えてた家系であるため、 その剣術に加えてその中国拳法が練り上げられて 独特の拳法ができ代々男子に受け継がれている。 その剣術道場がなくなった今も代々の裏の顔を知っている人たちがトラブルを持ち込む。 茶道の師匠という「軟弱」な一面を持ちながらも、弱きを助ける。。。 日本人ってこのギャップに弱いね また幼馴染の菫子には知られたくない、知らせないという若の心もなんか可愛い この単行本ずっと探してたんだよね。。。 去年あたりなんて全然本屋でも見つからなかった。 でも今週になって、見つけて…短編集だったからアッというまに読めちゃった。 続編はでてないなー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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