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カテゴリ:本
フォー・ディア・ライフ 新宿二丁目で無認可保育園『にこにこ園』を営む花咲慎一郎、通称ハナちゃん。 ある事件をきっかけに警察組織をドロップアウトしたという過去を持つ。 「にこにこ園」の経営は逼迫しており、彼は資金を捻出するために裏稼業として私立探偵をしている。 しかも割のいいかなり「ヤバイ」仕事。 園で預かっている子どもたちに心を砕きながら、 次から次へと依頼される事件を解決しようとハナちゃんは奔走する。 自分の大切な人たちを守るため「死にものぐるいで=フォー・ディア・ライフ」がんばるハナちゃん。 家出した中学生を探し、やくざに追われる少年を探し、 その合間に園での夜勤などの仕事をこなす。 本仲間のてらまさんが紹介してくれた作品。 ずっと気になってて、ようやく読めた ハードボイルド作品なんだけれど、保育園の園長というギャップが面白い。 保育園を大事にするハナちゃんの事情はハードなんだけどね ヤクザな事柄と園児たち…つながりそうもない二つの世界がうまく融合されてる。 ハナちゃんが園児たちと心通わせてるところが、ハナちゃんの心の闇を映してるかのようでほのぼのなんだけれど考えさせられた。 無認可でなければならないという理由も、今の世情を映してる。 「ここの子供達は、一晩に二度、夢を見る。」という前園長の風見恭子の言葉。 この言葉でハナちゃんは保育園を引き継ごうと決めた。 今では「にこにこ園」は命の次に大切な職場。 夜に働く女性を母親に持った子供達は、二度夢を見る。 最初は園で、そして迎えに来た母親に起こされて連れて帰られてから、 自分の家でもう一度。 今後の活躍が楽しみ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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