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カテゴリ:本
木島安兵衛が江戸に帰って八年が過ぎ、遊佐友也は十四歳になっていた。 コンビニエンス・ストアで万引きをした後、家に帰らず逃げ続けていた友也だったが、 深夜、巨大な水たまり状の穴の中に吸い込まれ、百八十年前の江戸時代にタイム・スリップしてしまう。 ちょうど、この世界では、安兵衛が菓子屋を営んでいるはず。 安兵衛を探し続ける友也。 しかし菓子屋「時翔庵」はつぶれており、安兵衛もなぜか消息を絶っていた。 失意の底にいる友也だったが、追い打ちをかけるように周囲の人たちから、くせ者として追われる身となる。 『ちょんまげぷりん』の続編!! 書店でこの本をみたとき「どうやって話しが続くの????」とびっくりした。 話しが完結してたからね。 ある意味楽しみでもあり、せっかくのいいお話が…という不安もあった。 今回は友也が安兵衛がいる180年前にタイムスリップ。 前作では21世紀に安兵衛がやってきて、文明の利器に驚くという展開だったけれど 友也は異形として追われることになる。 茶髪だったために「外国人」にみられ、もっていた英語の教科書がさらに追い打ちをかける。 確かに現代っ子が、現れたら驚くかもなー。 改めて安兵衛が21世紀で驚いてたことが脳裏によみがえってきた。 読後感はすごく読みやすいけれどちょっと切ない感じ。 タイムトンネルの謎もちょっとだけ垣間見える。 180年のタイムラグを超えての友也、安兵衛そしてひろ子の関係がほっこりする。
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