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カテゴリ:本
東洋新聞遊軍記者の武田祐司は、 自社と取引きがある大手広告代理店のスキャンダルのネタをつかんだ。 赤字に喘ぐ新聞社にとって広告収入は生命線である。 記事にすれば君の首が飛ぶ、と営業局長が釘を刺してきた。 謎の男たちからも、煙草を頭に押し付けられ、殴る蹴るの暴行を武田は受けていたー。 不正を記事にしたい。 至極まっとうなはずの理由で社命に背いたジャーナリストの孤軍奮闘する。 “情報”をめぐって熾烈な駆け引きが行われる。 久しぶりの浜田氏の作品を手に取った。 公安ものが得意な浜田氏の作品では「情報」が最大の武器。 登場する記者・武田、広告代理店総務部長・南島、 元総務部長・大石、そして古賀の人間関係が物語の最大のキーとなる。 大手の総務部がどういうところかというのがよくわかる。 漠然とは知ってたけれど、南島の動き方、考え方には正直驚いた。 総務部というのが「縁の下の力持ち」といわれるのがわかる…。 それにしても「情報」って諸刃の剣だねー。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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