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カテゴリ:本
元暴走族の過去を持つ消防隊員、生田。 周囲も認めるベテランの機関員。 だが二カ月前に異動してからは、慣れない救急車のハンドルも握らなければいならなくなった。 そんなある日、路上で倒れていた男を車内に収容したところ、突然、その男、悠木がナイフを手に救急隊員のひとりを人質にとる。 前代未聞の救急車がジャックされた! 警察とTV局に謎の男から犯行声明が入り、救急車をジャックする男の家族を人質に取っていること、爆弾が持ち込まれていることを告げる。 男の要求はルール付きで ある病院に向かうよう指示する。 80キロ以上出すな、 絶対に止まるな、 高速も使うな、 サイレンとランプも消すな、 タイムリミットあり。 久しぶりの本のアップ。 あらすじを見て購入。 実は『鎮火報』『埋み火』の消防シリーズのスピンオフ作品だと最後に知る…。 独立したストーリーだから十分楽しい! タイトルとなっている「ロード&ゴー」とは救急用語で 一分一秒を争う重病外傷の現場において、 生命にかかわる損傷の観察と処置のみを行い その他は省略して五分以内に現場を出発し 病院に搬送する。(本文より) つまりは生命にかかわる外傷が見受けられなければ、 一分一秒を争う傷病者を優先するためにそのままにされるということ…。 乱暴に聞こえるかもしれないけれど、救急の場面では多くみられるだろうと思う。 患者、家族、そして救急隊員の矛盾をこの一冊で体感できる。 救急車という密閉された空間。 でも無線で仲間の消防員、そして無線マニア、インターネット、報道などですべての情報を流しながら街中を疾走するという異常事態。 とにかく止まらないで犯人の真意を確かめようとする生田、そして仲間の救急隊員の活躍に息をのむ。 本編の消防シリーズも読んでみよう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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