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カテゴリ:本
小中高といじめられ続け、入社した会社もすぐ解雇。 天性のいじめられっ子、究極のダメ男・鈴木信男は、なぜか一流広告会社に採用される。 そこで命じられたのは、会社の嫌われ役を一手に引き受け、上司や同僚達のストレスの捌け口になる「被取締役」の極秘任務だった。 入社と同時に名前も「羽ヶ口信男」に変えられる。 月給20万円、役員報酬年俸3,000万円… 当初はその天性の“才能”をいかんなく発揮。 周囲に変化を与える。 しかしある時から失敗をしようとするとなぜか成功してしまうようになる。 『営業零課接待班』から気になり始めたこの作者。 本屋で見かけて即購入。 これもちょっと変わった“下から目線”のお仕事小説。 天性のいじめられっ子の成長物語…なのかな? おもしろいんだけれど、常にストレスの発散口としていなければいけない。 これを“いじめられっ子も世にはばかる”として見れる人。 残酷だよ…という人、意見分かれるかもしれないな。 でも、組織のヒエラルキーの本質をついていると思った。 “羽ヶ口”がいるおかげでギスギスしていた部内の人間関係にある種の結束が見えてくる。 リアルだなー。 ただ最初は天然で“捌け口”となっていた“羽ヶ口”が周囲の様子をみてどうやって“失敗”するのが一番効果的かを考えるようになる。 ある意味、立派な管理職だな…。 展開が気になって一気に読了。
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